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虹ノ呼吸 ページ16

夢主目線

師範は、私が止めるのも聞かないで、

十二鬼月を倒しに行ってしまった。

どうして、分かってくれないんだろう。

私にとって、師範は大好きで、家族みたいで。

憧れている、優しい先生。

そんな人がいなくなったら?

考えたくない事ばかりが、頭に浮かんでくる。

こういう時は、自分の想像力が嫌になる。

こんな、泣いている暇もないのに。

今すぐ、師範のところへいって、

加勢しないといけないのに。

足が、動いてくれない。

外から、刀の音がする。

無「グッ………!!」

師範が、苦しんでいる声がした。

頭が真っ白になって。何も考えずに

師範のところへ走る。

師範………!!無一郎……!!

戦っている師範の姿が見えた。

体が切られてはいないけど、傷だらけ。

十二鬼月は、私に気付いたのか、

急に私の目の前に現れた。

相手の刀は、今真上にある。

あァ、死んじゃうんだなぁ。

ごめんね、師範。

シャキンッ!!

大きな音が聴こえた。何かが切れるおと。

私の体はなんともないのに。

目をあけたら、

少し長くて、深い青色の髪の人物がいた。

後ろ姿なのに、誰だかわかる。

『じいちゃん……!?どうして、ここに……』

じいちゃんは、振り向かない。

十二鬼月に向かって、走っていくだけ。

じ「虹ノ呼吸 壱ノ型。 紅キ炎」

じいちゃんらしい、そのまんまの技名。

でも、威力が別次元。

真っ黒な刀が、炎みたいな紅色に変わって。

さっきとは違って、音もなく、

上弦の壱の両腕を切断した。豆腐を切る様に。

私の刀は、上弦の参の片腕を

切っただけで折れたのに。

刀をうった人の問題じゃない。

格が違う。

じ「虹ノ呼吸 弐ノ型。蒼キ大波」

その声が聞こえた頃には、

上弦の壱の首がとんでいた。

じ「最近の鬼は、落ちぶれたモノだね。」

落ちぶれた?こんなに強いのに。

「じゃあ、そろそろ次に行こうかな。A、さよなら。また会えるといいのだが。」

『えっ、待ってよじいちゃんっ!』

私がじいちゃんの方を見た頃には、

すでに木々を飛びうつっていく姿が見えた。

追い付けない。

それに、いますべきことは。

『師範っ!大丈夫ですかっ!』

無「うん。なんとかね。あの人に助けられたよ。」

お館様に、報告しないと。

追加設定&少しの番外編→←作者からの少し大切なお話。



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みかん - ソウさん 嬉しいです!コメントありがとうございます!よし。更新してきまーす! (2020年4月6日 12時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - 面白いお話ですね笑 まさか上弦と仲良くなるとは…笑 更新楽しみにしてます!頑張ってください!!(●´ω`●) (2020年4月6日 8時) (レス) id: 61b9d5a883 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかん | 作成日時:2020年4月2日 20時

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