ギャグが通じない系の鬼・上弦の壱 ページ14
無一郎目線
僕がAの方を見に行くと、
最初に目にはいったのは、青ざめて震えている
見たことのないA。
何におびえているかなんて、すぐに分かった。
すごく強い鬼の気配。
さっきの十二鬼月とは、比べ物にならない。
壷の鬼も、Aがいたから隙ができた。
でも、今はそんな事出来なさそう。
壷の鬼は、会話もできたし、こっちへの
殺意も大きくはなかった。
むしろ、Aと壷がコントをしてる
みたいだった。
でも、今回の鬼は絶対にそんな事できない。
クラスに一人はいる、
【面白い雰囲気を正論でぶち壊しにする】系の
鬼だろう。多分、ギャグなんて通じない。
Aを、守らないと。
「A。さがって。僕がいくから。」
Aには、絶対に触れさせない。
僕の、Aだから。
なのに、どうして君は、首を横にふるの?
『嫌だ……!私も行きますっ……』
どうして、涙目なの?
それに、Aがいたら、
守ることで精一杯になってしまう。
『これ以上、大切な人を失いたくないんです…じいちゃんだけじゃなくて、師範までいなくなったら、私は……!』
なんで、僕がいなくなると思ってるの?
僕は、師範だからAより、強いんだ。
「大丈夫だよ。僕は強い。それに、約束したでしょ?また、一緒に甘味処へ行くんだ。死んだらいけないでしょ?だから、死なない。」
上弦の壱なんて、正直勝てると思わない。
でも、僕は大切な人のためなら。
無限の力をだせる人間なんだ。
そうでしょ?兄さん。
A、待っててね。
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みかん - ソウさん 嬉しいです!コメントありがとうございます!よし。更新してきまーす! (2020年4月6日 12時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - 面白いお話ですね笑 まさか上弦と仲良くなるとは…笑 更新楽しみにしてます!頑張ってください!!(●´ω`●) (2020年4月6日 8時) (レス) id: 61b9d5a883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2020年4月2日 20時