何故か霞柱様の継子に…

いざ、稽古！のはずが・・・ ページ19

夢主目線

昨日は、じいちゃんのこと思い出して、

全然眠れなかった。


・・・・だから、星がよく見える縁側に座って

じいちゃんとお話してたんだ。

じいちゃん、どこ行ったんだろう？

じいちゃんは、私が最終選別から帰ると

住んでいた家からいなくなっていた。

生きているのかすら、わからない。

私はどうすればいいんだろう。

分からないのに、無駄に考えるのは

良くないよね。まだ午前5時だし、

30分だけ木刀の素振りしようかな。

腰はおとして、刀はまっすぐ。

じいちゃんの日記帳を見て、

正しいやり方を知る。じいちゃんといた頃は

稽古はいっつもこのやり方だったなぁ。

懐かしい。師範の稽古は、

どんなやり方なんだろう？

わくわくしながらご飯を作って、

あとは師範を呼ぶだけなんだけど。

どこにおられるんだ？

まだ寝ておられる？それとも任務？

分からないから、師範の部屋の前に来ました。

『師範。おはようございます。起きておれますか？』

シーン。返事がない。

困ったな。さすがに師範だって

14歳だし、勝手に部屋に入られるのは

嫌なんじゃないかなぁ。

あ、いいこと思いついた！

『霞(かすみ)！おいでー！』

霞は、私の鳥！しゃべるのは下手だけど

飛ぶのがすごく速くて、伝達にはぴったり。

さて。霞には、師範の部屋に入って、

起きておられるか見てきてもらおう！

ファンの私が一番見たいけど、

師範のためなら仕方ない。

『霞、師範が起きておられるか見てきて。静かにね。寝ておられたら、起こしてあげて。』

霞「ハーイ。」パタパタパタ・・・

霞は、羽の色が黒で、羽のさきっちょが

師範の髪の毛先みたいな、綺麗な色なんだ。

そろそろ戻ってきてもいいと思うんだけど。

お布団の中で→←星が綺麗ですね

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す