Red love.【JM】 (ページ38)

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開始ページ38

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文化祭が終わって、初めての授業日。

あのババァの声を思い出すと寒気がしたから、ちょっと早めに家を出た。

ら、ヤバかった。これはアカン。

『…何これ』

まず、上靴がないのよ。しかも、机には所々画鋲刺さってるし。中なんかもっと凄くて、落書きした紙、なんなら人参の皮も出てきた。

…え、やった奴死ぬ？人参の皮とかセンスの塊だけれども。

幸い教室には誰もいないし、大体の物を片付ける。

上靴は…仕方無いかな。職員室でスリッパ借りよ。

そう思って教室を出ると、ﾋﾞｯｼｬｱｯｯ、って音がした。

それと共に寒さが襲ってきたことと、服の違和感で気付く。

…水、かけられましたね。

濡れた前髪からそっとソイツを睨むと、複数の女子がいた。2人かな。

「おはよう。目、覚めた？」

あぁ、その声。その声だ。「壊すぞ」とか言ってきた奴の声だ。

『おはよう。すっごい涼しくなった。…まぁ、今秋なんだけど』

すぐに横を通り過ぎる。同じ空間にいるなんて気持ち悪いし、まずまず秋なのに涼しいとか頭湧いてんのかって話だし。

さぁ、この制服どうすっか…。