おもてとうら。【TH】 (ページ7)

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「なんだかんだ言ってAって俺のお願い聞いてくれるよね」

『は？なんで上から目線なの？超むかつくんですけど』

「うわ珍しく俺が感謝してたのに蔑ろにしやがって」

『感謝の伝え方ひでぇな』

こんな言い争いも今のうち。

どうせ高校についたらテヒョンも私も、

別人のように変わるんだから。

『よし、多分同じ学校の生徒見えてきたし1回やめようか。後で1発殴るから』

「は？殴られる理由見つかんないし」

なんて言いながらおもて(・・・)の顔するテヒョン。

『そういえば、ジミンもここだったよね？』

「確かね。同じクラスだといいなぁ」

さっきの喧嘩はどこへやら

完全におもて(・・・)である。

高校の門をくぐると、周りから遠慮のない視線が集まる

そりゃあね。テヒョン無駄に顔いいし。

注目の的でしょうよ。

『クラス表見に行こうよ』

「そうだね、同じクラスだといいなぁ」

にこにこしながら仲良いですアピール

多分今のテヒョンの、同じクラスがいいってのもジミンのはず

だけど多分、周りからは私に向けて言ったことだとでも思われてるんだろう

幼いころから、常に見られているという状況

いつ誰に見られてもいいように、360度気を使って歩く

こうも人に見られると、大体わかる。

人の考えていること。

とある人は好奇の目を。

とある人は嫉妬の目を。

こういうのが分かるようになったのはいいことなのかな。

テヒョンも同じように分かるのかな。

注目されるのに慣れすぎているため、

様々な視線を軽々無視できる。

私たちが歩く周りの人達動きおっそいけど大丈夫？

私たちが歩くところ不自然に道できてるし笑

みんな頭しか動いてないんじゃない？(物理的に)

そんな中真ん中をにこにこしあいながら歩いてる私たち。

だいぶカオスである。