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「…、A起きて」
『んー』
「Aー起きてー」
『んぁ』
ほっぺつんつん攻撃してきたこいつ
起こし方こんなんでよかった…！
蹴り飛ばされるの覚悟してた…！
『なんこれテヒョンの？』
頭から上着らしきものを掛けられてる
テヒョンの匂いだしテヒョンのか。
「ごめん嫌だった？」
ちゃんとおもてだね。
『ううん、ありがとう』
にこにこし合ってる私たち
傍から見たら普通に仲いい人たちなんだけどなぁ。
人がいないところだと、こうはいかない。
いがみ合いばっかりだ。
「入学式の準備始まってるよ」
『ほんと？何すればいいの？』
「俺は何もしてないけど。服綺麗にすればいいんじゃない？髪の毛それでいいの？」
『え、髪変？』
「なんか1箇所だけ跳ねてるよ」
ここ、って髪撫でられる
笑ってんじゃねぇし
えーどうしよう
「なんか持ってる？」
『櫛とヘアゴムとピン何個かある』
「じゃーやってあげる」
え怖い
髪の毛梳かしてる時にいきなり髪抜かれたりしそう
でも教室には人いっぱいいるし。素直に従うしかないか。
「もっとイスこっち寄せて」
『ん』
そういえばテヒョンってヘアアレンジ出来るんだっけ…？
「あっち向いてて」
ちょっと不安になってきたけど、ダメそうだったら自分でやるか、ジミン頼ろ。
「ん、出来た」
なんかいい感じにハーフアップお団子にされてる
地味に上手いのむかつく
『ありがと。ジミン、変じゃない？』
「え、俺の事信用してないの？」
信用して無いわけじゃないけど
第三者目線って大事じゃん？
JM「全然変じゃないー！可愛いよ！」
『ありがと』
服も変じゃないかな？
寝てたけど変なシワとかできてないかな
顔に痕ついてないかな
「Aここ変な痕ついてる」
お前はテレパシーでも使えるんか
『どこ』
「ここ」
右目の下あたりを軽く擦られる
「こっち向いて寝てたから腕の痕かも」
『えまじ』
テヒョンの方向いて寝てたとかやばい
絶対寝顔やばいじゃん
「ん、良くなった」
『ありがと』
右目の下擦られ続けて数分
痕とれたらしい。
痕ってどうやったら簡単に取れるんだろうね
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作者名：いちご | 作成日時：2023年11月23日 19時
