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ページ38

ゆうこんの言葉に慌てたサグワは
口の前で人差し指を立てる

こいつ、やたらなんでも知ってると思ったら
サグワが告げ口してたのか

じっとりとサグワを睨めば
ごめんなさい、と顔の前で両手を合わせた


サ「で、でもさ!
ゆうこんの言う通り、最近の親方まじで変だからね!

なよなよしてるって言うか、ウジウジしてるって言うか…
俺の知ってる親方は、もっと男らしくバシッとズバッとドサッといくじゃん!

なんでそんなに悩むの!?親方、律ちゃんのこと…」


「サグワ」


その先は、言われなくても分かっている

誰もにも邪魔されないよう、心の奥底に閉じ込めておいた本当の気持ち


「俺は、あいつを仲間家に連れてきた時から
仲間としてしか見ないように決めたんだ
傷つけないように、悲しませないように、大事にしてきたつもりなんだ

それを今更…」


言葉に詰まる

今言ったことに嘘はない、けど
思うだけと、言葉にするのとでは、訳が違う








ゆ「…弱い奴は守る。強い奴には立ち向かう。困っている奴は助ける。」








「「え?」」



俺もサグワも、突然放たれたゆうこんの言葉に戸惑う

言葉の意味がわからないんじゃない、今この状況でその言葉を発する意味がわからなかった


ゆうこんはそんなの御構い無しに
どっかの大物YouTuberが言ってた、なんて付け足すと
扉に向かって歩き出す

そしてドアノブに手をかけると、一瞬足を止めた



ゆ「お前、立ち向かってないじゃん






強い奴に」






あともう一つ、と
扉を開いたゆうこんはさらに言葉を続ける




ゆ「今のお前、超絶だせえよ」




最後に顔だけこちらに向け
ペロッと舌を出して、部屋を出て行った

それに続いてサグワも
そうだよ!ダセエ、ダセエ!とまるで子供みたいに
騒ぎながら、後を追った




「… … … はあ〜、、、、」



残された俺は、深いため息をつくと
そのまま床にしゃがみ込んだ


弱い奴は守る。強い奴には立ち向かう。困っている奴は助ける。


ゆうこんが口にしたのは、何年か前に俺が言ったセリフ


まさか自分にそのまま返ってくるなんて、思ってもいなかった





強い奴には立ち向かう、か









「… … … っんとに、ダセエなあ…」


小さく呟いたその言葉は、やけに弱々しくて
なんだか情けなくなってしまった

作者から(更新ミスについて)→←強い奴



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あくつ(プロフ) - サクラさん» 大変お待たせ致しました、引き続き語彙力皆無で読みづらいかもしれませんが、一生懸命書きましたので読んでいただければ幸いです(;_;) (2019年3月14日 21時) (レス) id: 549c2aeb8d (このIDを非表示/違反報告)
あくつ(プロフ) - るぽさん» お返事遅くなりましたっ、更新がなかなか出来ず申し訳ありません、楽しみに待っていてくださり本当にありがとうございます(;_;) (2019年3月14日 21時) (レス) id: 549c2aeb8d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - やった!待ってました! (2019年3月14日 21時) (レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
るぽ - 更新待ってます、!!!だいすきです (2019年3月11日 22時) (レス) id: 325372c1f0 (このIDを非表示/違反報告)
あくつ(プロフ) - サクラさん» はじめまして!コメントありがとうございます。とっても嬉しいです(*´-`)更新がまばらで申し訳ありません、一生懸命書きますので、これからもどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m (2019年2月28日 23時) (レス) id: 549c2aeb8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あくつ | 作成日時:2019年1月26日 9時

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