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ページ22

そう言うとジンくんは櫛を取り出し、髪に通し始める

『でも時間…』

振り返れば、動くなと頭を戻され

ジ「お前が遅れることなんて想定内なんだよ」

なんて笑った

そのくしゃっとした笑顔は、多くのファンを魅了する
チャームポイントの1つである

それにジンくんは、オシャレだし、料理もできて、歌も上手くて、こうして髪の毛を器用に操ることもできる
なんでもやってのけてしまうその才能は未だ計り知れない

『…ジンくんに彼女いないのが不思議』

ジ「よく言われる」

『ハイスペック過ぎてダメなのか』

ジ「ふはっ、なんだよそれ!」

手の甲を口に当ててククッと笑うジンくん
できたぞなんて頭を撫でると洗面台へ座った

『え…』

鏡を見ると、そこには今まで見たことのない自分が立っていた

両サイドにあしらわれた綺麗な編み込みは、大きな網目になるよう緩められ
後ろ髪はふわっと低めにまとめられている
後れ毛が全体的にうまくバランスを保っていて、女性らしい柔らかい印象になっている




自分じゃないみたい




『すごい!ねえジンくんすごい!可愛い!!』

はしゃいで飛び回る私を横目に
俺がやったんだから当たり前だろ〜?なんて、ジンくんは得意げに笑う

さっきまで、いつもと違う格好で不安だったのに
今はなんだかとってもワクワクする
髪型一つでこんなに変わるなんて思っても見なかった





まるで魔法にかかったみたい





ジ「律、こっち向いて」




シュッ




振り向いた瞬間、何か霧状のものが自分を取り巻いた

と同時に
嗅ぎ慣れた匂いが部屋中に広がった
花やフルーツ、そして大好きなホワイトムスクを主体としたフレッシュでクリーンな香り



『マルジェラ…』



ジ「Diorのが良かった?」


吹きかけられたのは、ジンくんが愛用している香水だった


『匂いまでコーディネートしてくれるのね』


ジ「次は金とるからな、


ほらいくぞ」


そう言うと、扉を開けて足を進める
それにつられて私も後を追おうとすると
そういえば、と立ち止まったジンくんがこちらを振り向き、口を開いた




ジ「さっきの答えだけど、


俺は、彼女いないんじゃなくて作らねえの









こんなに危なっかしくて手のかかるお姫さんいたら、そう簡単に目離せねえだろ?」



ニヤッと笑ったジンくんは、
そのままさっさと玄関へ行ってしまった

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あくつ(プロフ) - サクラさん» 大変お待たせ致しました、引き続き語彙力皆無で読みづらいかもしれませんが、一生懸命書きましたので読んでいただければ幸いです(;_;) (2019年3月14日 21時) (レス) id: 549c2aeb8d (このIDを非表示/違反報告)
あくつ(プロフ) - るぽさん» お返事遅くなりましたっ、更新がなかなか出来ず申し訳ありません、楽しみに待っていてくださり本当にありがとうございます(;_;) (2019年3月14日 21時) (レス) id: 549c2aeb8d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - やった!待ってました! (2019年3月14日 21時) (レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
るぽ - 更新待ってます、!!!だいすきです (2019年3月11日 22時) (レス) id: 325372c1f0 (このIDを非表示/違反報告)
あくつ(プロフ) - サクラさん» はじめまして!コメントありがとうございます。とっても嬉しいです(*´-`)更新がまばらで申し訳ありません、一生懸命書きますので、これからもどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m (2019年2月28日 23時) (レス) id: 549c2aeb8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あくつ | 作成日時:2019年1月26日 9時

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