アイシテル？ (ページ9)

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プロローグってやつページ9

ジンside

マホトと仲のいい女子
第一印象はそんな感じだっだ気がする

今でこそ同じ仲間として過ごしているが
最初はお互いほとんど口もきかなかった

美容師を辞め、YouTuberに転身したし
環境にも慣れ、ようやく落ち着いてきた頃
その時は突然訪れた

『…律です、これからよろしくお願いします』

マホトから紹介されたその子は
なんだか見覚えのある顔だった

その子に続いて
高校時代の友達で～、とマホトの紹介
ああ、あの子か

正直めんどくせー

男だらけのところに女1人って
提案したマホトもだけど、ついてくる方もついてくる方だぞ

マ「つーわけで、今日からこの家の家事全般は律が担当するんで、お前ら仲良くやれよー！」

トランジスタとへきほーは
仲間家に女の子が来たぞーとか
やっとまともな飯が食えるーだの
騒いでるけど、俺はあんまり乗り気じゃなかった

__________________...

その子が来た次の日、珍しく早く起きた俺は
リビングへ向かう

YouTuberになってからというもの
朝方寝て、夕方起きるなんて不規則な生活を続けているせいか
昼前後に起きるなんて、何か用事でもない限り早々ない

「ふぁ～あ」

あくびをしながらリビングに入ると
そこには普段見慣れない光景があった

テーブルには
人数分の食事
洗い物も済み整理整頓され、綺麗なったキッチン

へぇ、期待してなかったけど
やることはやるんだな

タバコを吸おうと、換気扇の方へ移動すると
そこには置き手紙があった

『仲間家のみなさん

おはようございます。

明日、リビングの掃除をします。
捨てられたくないもの、触ってほしく無いものは各自確保しておいてください。

それから、何か食べたいもののリクエストあれば
教えてください。』

手紙には、綺麗な字でそう書いてあった

めんどくせーとか思ってたけど
案外そこらへんの女とは違うのかもしれない

タバコを吸おうとしたけどやめた
小さくいただきますと呟き
テーブルの上の卵焼きに手を伸ばす

「ん、うま」

久しぶりの手料理
何度か動画の企画やサブチャンで、料理は作ってきたけど
こういうのって、なんか新鮮だよね