アイシテル？ (ページ42)

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『こちらこそ、めちゃくちゃ楽しかったよありがとう！』

そうだ、あーちゃん全部知ってたんだよね
そのお礼もちゃんと言わなきゃ

あーちゃん、と言い出だそうとしたけど
それより先にあーちゃんの声が飛んできた

あ「てか、さっき相馬さんから連絡あったんだけどさ全部聞いたよ～！律、あなたジンくん探しに飛び出したんだって？」

相馬さん、なんでも喋るじゃん…

『う、うん、そうなの』

あ「女の子なんだから、夜に1人で出歩いたら危ないでしょ！？」

あーちゃんは、私の事が心配になると
すぐ電話をかけてきてくれて
まるでお母さんみたいに叱ってくれる

『でも、相馬さんたちからジンくんのこと聞いて、いても立ってもいられなくて…』

あ「それも聞いた！まーったく、ジンくんはすぐひょいひょい～ってどっか出てっちゃうんだから！」

『それで、あーちゃんあのね
今日は本当にありがとう、てかいつも本当にありがとう
心配かけっぱなしのバカ娘でごめんね』

あはは、まず産んだ覚えないわ！なんて最初に言い放つあたりあーちゃんらしい

そして少しの間、他愛もない話をした

あ「え、なに？…ああ、はいはい」

すると突然、あーちゃんが誰かと話しだした
かと思ってたらすぐに電話口の相手が変わった

し「我の名前はシバタンヌ」

『しばゆーね』

何やらしばゆーの茶番劇が始まった

し「へ、へきトラの姫よ、その道をまっすぐ行った後2つ目の信号を右に曲がりしばし歩くのじゃ、突き当たりを左に出てしばし待たれよ、さすれば待ち人は現れる」

そして、切られた

『しばゆーはいつもよくわからない…』

LINEを開き、あーちゃんもしばゆーもありがと！
とだけいれると
ポケットに携帯をしまった

しばゆーの言ってたこと、絶対適当だけど
行ってみますか

と、再び歩き出した