お姫さん ページ12
ジンside
んで、これはどういう状況
目の前には、寝坊真っ最中のへきトラハウス紅一点
今日乗るはずの新幹線はあと40分で発車してしまう
そして、腰に巻かれた腕
出る時間になってもなかなか現れない律
あとでぐちぐち言われるのもめんどくせーから
仕方なく起こしに行ったらこのざま
しかもさ、前回、
これが俺と律のプロローグ
つってカッコつけさせたくせに、普通いきなりこんな状況に持ち込んでくる！？
もうわかんない！俺作者の気持ちわかんないわ！！！
((ごめんなさい))
とりあえず、こいつを起こさなきゃ話にならない
「律！！おい起きろ！！』
『ん〜…』
より一層、力の込められた腕
そして微かに香るシャンプーの甘い匂い
おいおい、どんだけ無防備なんだよ
これが他の男だったらとんでもねーぞ
「律！！」
『…誰〜？』
「ジンだよ早く起きろ」
起きたのを確認し、そっと離れると
未だに状況が理解できていない様子のお姫さん
携帯の画面を見せて
あと40分で新幹線が出ることを伝える
『ちーーーこーーーくーーーだあああああああ』
そして、律は勢いよく部屋を出てった
__________________...
『朝から最悪すぎる…』
「いつまで気にしてんだよ」
あれから律は、10分で用意を済ませ
玄関で待つ俺を通り越して家を飛び出した
危うく、同じタクシーなのに乗り遅れるところだった
護衛というよりは、保護者だな
まあ、マホトの性格じゃ余計ほっとけないないんだろうな、こいつは
なんてことを考えていると
『…起こしてくれてありがと』
突拍子も無い言葉が飛んできた
さっきまで最悪だの、もっと早く起こせだの
散々悪態ついてたくせに
こいつのこういう、予想の斜め上を行く言動が
いつになってもつかめない
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作者名：あくつ | 作成日時：2019年1月18日 14時
