ニャンコ系女子

ニャンコが九匹 ページ10

灰羽side








灰「せんぱーい〜。」





小柄な先輩にずしっとのしかかる。






貴「おうおう、どったのライオン君。いつにも増して元気がないねぇ。毛皮がペタンコだぁ！」






そんなのを気にしないで相手してくれる先輩はいい人だ。






……どっかの誰かさんと違って。





灰「聞いてくださいよ！夜久さん、鬼なんですよ！いや、鬼っていうか悪魔っていうか…………。」







貴「はっはー。でも夜久さんはいい人だよ？ライオン君のレシーブ練にわざわざつきあってるし。」






灰「……そういえば先輩、入部したての時のこと覚えてます？」





貴「えー？いきなり何〜？」






先輩、目が泳いでる。






灰「夜久さんと一緒になって俺のこと蹴ったりしてましたよね！？」





貴「何のことかなぁ？」







ダメだ。





この人、シラを切るつもりだ。







・





貴「…そんなに悩まないの！愛の鞭なんだから。」





灰「はい？」




愛……？







貴「そだよ〜。本当にリエーフのこと気にしてなかったらレシーブも付き合ったりしないって！」








灰「えー…。」








貴「期待してるってことだよ？」









もう一踏ん張り！ってな感じで言われても。









それに、








貴「私も期待してるよ？未来のエース君♪」









エース……







灰「ですよね！！俺はエースですよね！！夜久さーん！！！！！エースがレシーブの練習付き合って




あげますよ！！！」







貴「あ、こら、ちょーし乗ると……。」









夜「ちげぇよ！！！俺が付き合ってあげてんだよ！！わかった自称エース！！！！」








灰「え、ちょ、((ドスッ！」








タイキックも愛……なんスかね？









貴「馬鹿だなぁ。」

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