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すぐにお互い玄関の前に辿り着くと、Aはゴソゴソと鞄の中を漁って鍵を探し始める。
「……ねぇ、そっち行っていい?」
 俺の言葉にAが顔を上げて、俺と視線が交わる。
 するとニヤリと口角を上げ、「どーしよっかな」なんて言ってのけた。
 へぇ、酔ったらそんな駆け引きみたいなことするのね。
 そっちがその気ならと、Aの家の玄関の鍵が開いた瞬間に俺は扉を開けて、Aを引っ張り入れる。
 ぱたん、と力無く閉まった扉にAを軽く押し付けると、一気に距離が近づく。
「……A」
 耳元で囁くと、Aはくすぐったそうに体をよじる。
「今日悪い子だねぇ」
 Aのサラサラの毛先を指でクルクルと弄ぶと、俺を伺うように見てくる。
「怒った?」
「いんや、でも夜道を一人で歩くのはダメ」
 はーい、と幼い子どものように返事をするAに、俺は思わず頭を抱えた。
(俺の方が弄ばれてんじゃん)
 ふにゃふにゃと可愛らしく寄ってきたと思えば挑発的に笑って駆け引きしてくる、かと思えば子どものような無邪気さを出してくる。
 はいはい、俺の負けですよ。

 俺はAをギュッと自分の胸に抱き寄せる。
 Aのシャンプーの香りを感じると、胸が満たされる気がした。
「ねぇ……俺……Aのこと好きだわ」
「……ぐぅ……」
 嫌な予感がしてAの顔を覗き込むと、Aは幸せそうにむにゃむにゃと口元を動かして寝入っていた。
 え、寝るの?
 こんな展開漫画だけだろ。
 俺さ、告白はするよりされたいわけ。
 で、そんな俺が折れて告白してこのザマ。
 明日覚えてろ、と悪態つきながらも許してしまうのは、きっと惚れた弱み。

_→←6.告白



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設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , 夢小説   
作品ジャンル:タレント
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小袖(プロフ) - 爆きゅんしました( ; ; )♡ (2023年1月18日 18時) (レス) @page37 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - センさん» 応援ありがとうございます!マイペースになりますが更新楽しみにしていただけたらと思います! (2022年12月17日 11時) (レス) id: 8a1fff5847 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きです!これからもひっそりと応援しています。更新お疲れ様です。 (2022年12月16日 23時) (レス) @page37 id: 4a7d47f0c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:六花 | 作成日時:2022年11月23日 19時

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