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「ごめんね、散らかってて」
どうぞと家には上げたものの、こんなことなら念入りに掃除しておくんだった。
「いやいや、全然綺麗だから」
お世辞を言ってくれる深澤くんに座ってもらい、そういえば夜ご飯の時間だったのだと思い出す。
「そういえば、ご飯食べた？」
「いや、まだ食ってない」
それはちょうど良かった。
私はもうお腹ペコペコだ。
「良かったら私何か作ろうか」
「え、マジで！？」
目を輝かせるあたり、深澤くんもお腹が空いていたらしい。
「嫌いな食べ物とかない？」
私は冷蔵庫を覗きながら、リビングにいる深澤くんに声をかける。
「あー、ピーマン入れないでくれるとありがたいかな」
あんな甘ったるい空気を作れる彼は、どうやらピーマンが嫌いらしい。
思わぬ情報に、つい私は笑ってしまった。
「なんだよー」
「ふふふっ……ごめんごめん。可愛らしくてつい」
テーブルに肘をついて拗ねたような顔をする深澤くんの仕草は、三十路のソレではない。
「あ、ゲームの途中だった？ ごめんね」
深澤くんの言葉にリビングに視線を移すと、テレビの画面はゲームを映していた。
「あ、ごめんごめん！ テレビ切り替えるね。ちょうどご飯食べるのにゲームやめようと思ってたから気にしないでー」
リモコンのボタンを押してテレビに切替えると、画面にはイケメンの男性が映る。
「あ」
「え？」
深澤くんが何故かその男性に反応して、私は首を傾げる。
そしてその後、昼見た関西弁の向井くんが映る。
普段テレビに興味がない私には、何故か向井くんが印象的で。
「SnowManの向井くんだ」
「え……、知ってんの？」
「昼テレビに映ってたから」
そう言うと、深澤くんは突然私の方へ前のめりになる。
「もしかして、もう一人一緒にテレビに出てた奴見た？」
そう言われ記憶を探るが、確かあの時は片手間でテレビを見ていて、すぐにゲームを始めた記憶がある。
「いやー、見てないかなー」
「……あ、そう」
何故か深澤くんは安堵したような、でもどことなく不満げ様子を見せた。
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小袖(プロフ) - 爆きゅんしました( ; ; )♡ (2023年1月18日 18時) (
レス) @page37 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - センさん» 応援ありがとうございます！マイペースになりますが更新楽しみにしていただけたらと思います！ (2022年12月17日 11時) (レス) id: 8a1fff5847 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きです！これからもひっそりと応援しています。更新お疲れ様です。 (2022年12月16日 23時) (レス) @page37 id: 4a7d47f0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六花 | 作成日時：2022年11月23日 19時
