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最近忙しかった仕事が少し落ち着いて、俺は久しぶりにクレーンゲームでもしようとゲーセンに向かった。
何個か取ったら家でゲームでもしてのんびりしようかななんて考えながら、あっという間にゲーセンに到着。
ガヤガヤと騒がしい店内を歩いて、クレーンゲームがある場所へ向かう。
(あー、これはいけるな)
軽く品定めをして硬貨を入れて起動させれば、あっという間にぬいぐるみがゴロリと落ちてきた。
今日も調子が良いな、なんて思っていた矢先。
「えー！ シナモンちゃんがいいよぉ」
「ちょっと待ってよー！ 私苦手なんだってば」
隣から幼い女の子に促され、一人の女性が必死にクレーンゲームをやっていた。
見た感じ、女の子は５歳もなってなさそうで、女性の方は俺とあまり変わらなさそう。
正面や横からぬいぐるみの位置を確認しながらクレーンを動かすけど、なかなか取れない様子。
「もうAおねぇたんヘタクソ」
「え、辛辣すぎ」
「しんらつってなぁに？」
女の子は首を傾げながら女性を一生懸命見つめるが、女性は全く場所が変わらないぬいぐるみを必死に見つめていた。
「ねぇ、私ゲーム好きだけどこういうの得意じゃないんだよ」
「やだやだ！ シナモンちゃんがいいよぉ」
女の子はジタバタと地団駄を踏み始め、女性はガックリと項垂れた。
女性には申し訳ないけど、あまりにも可愛いやり取りでほっこりしてしまった。
「あの……ここに引っ掛けるようにしたらいいと思います」
「……へ？」
子どもが好きな俺は、どうにかこの子にシナモンのぬいぐるみを渡したい。
女性は目をまん丸にして俺を見つめてくる。
「ちょっとごめんね」
立ち位置を変わってもらって、俺はさっさと硬貨を入れる。
クレーンを目的の場所まで動かせば、ごろんとシナモンが転がり落ちてきた。
「うわぁぁぁ！ おにいたんすごぉい！」
両手を上げてピョンピョン飛び跳ねる女の子が、シナモンのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。
あらー、かぁいいね。
「すごーい！ ありがとうございます」
女性はパチパチと手を叩きながら満面の笑みで喜んでくれた。
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小袖(プロフ) - 爆きゅんしました( ; ; )♡ (2023年1月18日 18時) (
レス) @page37 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - センさん» 応援ありがとうございます！マイペースになりますが更新楽しみにしていただけたらと思います！ (2022年12月17日 11時) (レス) id: 8a1fff5847 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きです！これからもひっそりと応援しています。更新お疲れ様です。 (2022年12月16日 23時) (レス) @page37 id: 4a7d47f0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六花 | 作成日時：2022年11月23日 19時
