story22 ページ22
伊野尾side
am.7:00
〈 心臓外科医局 〉
裕翔「おはようございます！」
伊野尾「おはよ〜。あれ？山田は？」
裕翔「2時間前に仮眠を取りに行かれました！」
伊野尾「あぁ、そう。
新人くん今日カンファの準備しといてね〜」
裕翔「分かりました！」
当直だった山田が朝の5時から仮眠ってことは
相当忙しかったのだろうか…
なんて疑問に思いつつ自分のデスクに向かった。
A先生のカルテをチェックして
病室に向かおうとしたその時に…
ｶﾞﾁｬ…
裕翔「えっ…？」
A「おはようございまーす！」
裕翔「A先生！？何してるんですか！？？」
A「ん？仕事しに来たの」
裕翔「え？え？なんで…？
A先生ご病気なさってるんですよ！？」
A「うん、知ってるよ。さぁ！仕事仕事！」
ため息が出る。
重度の心臓病の人が白衣着て
ましてや入院中の身の人が…
力ずくで病室に戻すか？いや、山田を呼ぶか？
色々考えた結果…
伊野尾「何されてるんですか？」
A「見ればわかるでしょ？し・ご・と！」
伊野尾「貴方の仕事は病気を治すために
治療を受けることです。」
A「私にはね、限られた時間で
やらなきゃいけないことが沢山あるの。」
伊野尾「だから？だからなんです？」
A「だから、仕事するの！」
伊野尾「はぁ…。先が思いやられる人だ」
明らかに酸素投与が必要な顔してるし
目の下のクマも酷い。
正直仕事をする許可は出せない。
でも、A先生の人生、患者の人生を
自由に生きる権利を奪うこともどうかと思う。
そこで俺が思いついた考えが
伊野尾「…分かりました。ただし条件付きです。」
A「えぇ〜」
伊野尾「嫌なら今すぐに病室に戻ってください。」
A「分かった分かった！聞くから」
伊野尾「はぁ…。いいですか？
仕事をしても良いのは午前中のみ。
医局にいる際は必ず酸素投与と点滴をすること。
1人で行動しないこと。
具合が少しでも悪くなったら病室に帰ること。
これが仕事を許可できる条件です。」
A「…分かったよ。その代わり」
伊野尾「なんですか？」
A「患者と接するときだけ医者で居させて」
思いもよらぬ言葉だった
彼女は彼女なりに医者で居続けようと
必死なのかも知れない
伊野尾「分かりました。A先生。」
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もえ(プロフ) - この作品すごく好きで愛読してます♡次の投稿楽しみにしています！ (2023年3月28日 20時) (
レス) @page16 id: 67ef1d1bfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - お話の13〜16がないです。不快に思ったらごめんなさい (2023年3月5日 17時) (レス) id: 5bc0c871e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この作品めっちゃ大好き💗🫶🏻次の更新楽しみ(^ ̳>𖥦< ̳^) (2023年3月3日 21時) (レス) id: 5bc0c871e7 (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 初めまして！楽しみに読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2023年2月26日 3時) (レス) @page12 id: 81ae4687cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mechan0204 | 作成日時：2023年1月28日 0時
