私の両親はお医者さん。 (ページ23)

今日:27 hit、昨日:41 hit、合計:37,689 hit

story22 ページ23

涼介side

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

涼介「A…」

A「…お父さん」

俺がなぜAの病室にいるかと言うと…

【帰宅した後】

慧「やっぱり心配だから病院戻る。」

涼介「それだったら俺が行くから家に残ってて」

慧「いいよ、涼介が家に居て」

涼介「まだ侑李も小さいんだから…な？
　ほら、侑李はママっ子だから」

慧「でも…」

侑李「ママ…？」

侑李が慧をまるで行かないでと
訴えかけてるような目で見つめていた

慧「…分かった。涼介、Aのことよろしくね」

涼介「おう。じゃあ俺行ってくるわ」

こうして病院に戻ってきて医局で二宮先生と
色々喋っているとAが起きたことを
看護師が教えに来てくれた。
病室に向かう途中で二宮先生が

"山田、ドアの外で俺が合図するまで待っててくれ"

そういきなり指示されて、従っていると
中から2人の会話が聞こえてきた。
俺はその内容に涙が止まらなかった…。
しばらくすると二宮先生からの合図らしきものがあり
俺は部屋に入った。

A「なんでここにいるの?どうして泣いてるの？」

涼介「…Aっ…俺達も大好きだよ」

俺がそう言ってAを抱きしめ
頭を撫でてると俺の胸を押して反抗してきた。

A「そんなこと…軽々しく言わないで！」

涼介「A…？」

A「そんなこと思ってないこと知ってるから。
　本当は迷惑だと思ってるんでしょ？
　こんな身体で反抗的な娘なんて鬱陶しいと
　思ってるんでしょ！…はぁ…」

二宮「Aちゃん。落ち着いて喋らないと
　またモニターが荒れてきてるよ〜
　深呼吸して〜」

Aは何か勘違いをしている。
でも、そんな思いを抱えてたなんて知らなかった。

A「はぁ…もう私に関わらなくていいから。
　手術も受けないから…」

涼介「A…どうして？(泣)」

A「もうこれ以上…生きたくないの」

俺はAが言ってる事をすぐには
理解することができなかった。