私の両親はお医者さん。

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涼介side


あれからAは状態が落ち着き
ICUを出て一般病棟に移れることになった




涼介「A、今から違うお部屋に移動するから
　 ベット動かすよ」

薮「Aちゃん病棟でも治療頑張ってね」


A「薮先生ありがとう。…頑張る」




そう、本当の戦いはこれから始まる。
俺の居る循環器内科の病棟で検査などをして
これからの治療を決めて行くことになる。
Aは病院嫌いだから、先が思いやられる…。




涼介「じゃあ俺は医局に戻るな。何かあったら
　 ナースコールおすんだぞ」

A「うん。分かった。」

涼介「あ、それと午後から心電図と心エコー
　 の検査入ってるから。頑張れよ」

A「え〜嫌だ。頑張れない」


涼介「頑張るってさっき薮先生に
　 言ったんじゃなかったっけ？(笑)」

A「…もう分かったから。
　 仕事行ってきて。…頑張るから」

涼介「よし、偉い。じゃあまたお昼頃来るな」




少しづつ素直になってくれているAに
俺は少しほっとしている…。



そして医局に戻り、俺はある人に会いに行った。


ｺﾝｺﾝｺﾝ…ガチャ




涼介「失礼します。二宮先生いらっしゃいますか？」

二宮「は〜い。おっ来たな山田、例の件の事だろ？」

涼介「はい。今病棟きました。」

二宮「おっけ。」




会いにきた人は二宮先生。
俺はAの家族であるため
Aの担当医にはなれない。
だから、俺の先輩でもある二宮先生が今日から
Aの担当医になって下さった。



二宮「心電図と心エコーのオーダーは出してる？」

涼介「午後からで出してます。
　 やっぱりその結果次第ですよね？」

二宮「うーん…そうだな。心エコーとかで
　 狭窄具合を見てみないとなんとも言えないな。」

涼介「ですよね…。」

二宮「今日奥さんは？日勤か？」

涼介「はい。俺と同じで17時上がりの予定です。」

二宮「じゃあその時に結果と方針伝えるよ」

涼介「ありがとうございます。
　 じゃあ俺外来行くので失礼します。」



外来に行く途中に慧の所に寄り
二宮先生と話した事をそのまま伝えた。




慧「…分かった。とりあえず終わったら
　 涼介の医局にいくね。」

涼介「あぁ。あと侑李のお迎え大貴に任せて
　 病院まで来るように伝えておいてくれるか?」

慧「了解。じゃあ後でね」


俺は自分の持ち場に行く時
正直、二宮先生からの話の内容を推理
する事で頭がいっぱいだった。

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