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「落ち着いた？」
「うん。ごめん、服が…」
「洗えばいいだけだから大丈夫。泣いたから疲れただろ」
「………うん」
「お腹は？」
「………(グゥウウ〜〜〜！！)
えっと…」
「アハハッ飯行こうか」
くしゃりと頭を撫でてからそのまま僕の手を引いて宏太は駐車場の車まで引っ張ってくれた。
いつしか3人より僕を抜いた2人が当たり前になってきて悲しかったという事と、涼介と圭人の関係の話は出来た。
だけど肝心な僕が涼介を好きだと気付いたことは言えなかった。言ったら引かれるかもしれないって勇気が出なかった。
「山田と圭人の距離感がちょっとおかしいのは前々から気づいてたけど、まさか2人がそんな事になってたなんてなぁ〜予想外というか。そりゃさすがの知念も驚くね」
言いながら宏太は車の鍵を遠隔操作のボタンで開けて、もう一度僕の顔を覗き込んでから、僕の目の端に残っていた涙を袖口で優しく拭った。
「無理して一緒にいるこたないよ。びっくりして頭が追いつかないんだろうし、ゆっくり整理出来るまで俺が付き合うよ。それに知念を1人にするのは怖いしね」
フニャリとした安心できる優しい笑顔。
「…コウタは変だね」
「おうよ、変なおじさん上等。まずは美味しいご飯でも食べようかお姫様」
馬鹿みたいだと思うけど昔からこういう宏太の包み込んでくれる優しさがすごく好きだった。
ずっと、心地良さを感じて安心感を与えてもらっていたけど、ふとこの空気って何かに、誰かに、似てるって思った
そっか
これは、涼介の空気と似てるんだ。
常に隣にいて、初めての海外で不安で眠れない時も、変な大人からからかわれた時も、ずっと守ってくれた
『ほら知念！』
底抜けに優しくてかっこいい
『早くおいで、行くよ』
お節介な相棒に。
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ハニ(プロフ) - はじめまして。Jamさんのせつない文章が大好きです。楽しみにしています。 (2018年1月20日 8時) (
レス) id: 6cb3c90744 (このIDを非表示/違反報告)
Jam(プロフ) - Redさん» ありがとうございます！完結まで頑張ります！ (2017年9月17日 0時) (レス) id: 01e5310ad7 (このIDを非表示/違反報告)
Red(プロフ) - やぶちねがどうなっていくのかとても気になっていたので更新再開といても嬉しいです！ (2017年9月11日 14時) (レス) id: 9f828dfe9c (このIDを非表示/違反報告)
とら - 再開待ち望んでいたので嬉しすぎます！ありがとうございます！作者さんの書かれる二人の関係性が凄く好きです。更新頑張ってください！ (2017年3月4日 8時) (レス) id: 0433fd2f1d (このIDを非表示/違反報告)
ぱれ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです(´；ω；｀)更新再開してくださるの、待ってます。 (2016年12月27日 22時) (レス) id: fc214221f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2016年3月12日 4時
