ゆっくりと。(yb×cn)

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「なんで俺にキスした？どうして彼女がいると思って怒った？」



「あ……えと…」


なんでだ。
なんでだ。
ぐるぐるぐるぐる頭で考える。


涼介とは違う。

ずっと恋だと思っていた"愛情"は幼い頃からずっと一緒だったせいか麻痺していた"依存"だった。



男の僕とキスなんて出来ないくせにって思ったのに、、
どうしてやってしまった瞬間に凄く胸が苦しくなったんだろう


宏太は…最初は同じ"依存"だって思った。
早く離れなきゃいけない。また繰り返す。よくないって
だけどそれを考えるだけでズキズキと胸が痛くなって
涼介と圭人を見た時とは違う悲しさで、離れよう離れようって思ってても
全然切り出せなくて、毎日過ごしていく度にずっとずっとこのままでいられたらどんなに幸せなんだろうって




「大丈夫。さっきも言っただろ。俺にしとけって」



そうして笑って両手を広げて膝をつく宏太に
吸い寄せられるように腕を伸ばして抱きつくと、自然と口から言葉が出てきた。



「ぼく……ぼくね、コウタがす、き……」





「うん。俺も侑李を愛してるよ」


僕の髪に顔を埋めながら満足そうな宏太の声が頭上に響いた。




「だけど、ダメだよ…っ僕、みたいな人間をずっと好きでいられる訳がないもん…いつか宏太が愛想尽かして僕をき、嫌いになる日が来たら、そんなのぼ、く耐えられないもん、ヒックだか、らコウタを選べない…っ」



宏太が好きだ。大好きだ。
だから凄く怖いんだ




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