SeaSide Princess 【stxxx】

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それから、私たちは仕事に追われながらも
日々楽しみながら仕事をこなしていった。


最近はよく、さとみさんにご飯を作りに行っている。

ジェルさんとは映画鑑賞したり、
莉犬くんとは海で競争したり。

るぅとさんとはカフェでおしゃべりしたり、
ころんくんとはたぴちゃんの散歩を一緒にしたりとか。


前と比べたら充実した日々を送らせてもらっている。



パパからもちょくちょく連絡が来る。


"ちゃんと飯は食ってるか？"
"無理すんなよ"
"今度そっちの町を紹介してくれ"


なんて。w



ママが亡くなって変わってしまったパパは
どんどん昔のパパに戻っていきつつある。

そしてそんなパパは何故か知らないけど
なーくんを激推ししてて、
「結婚はまだか？」なんて聞いてくる。


いや、付き合ってもないんだけど…


まずなーくん、私のことそんな目で見てるはずないし。
絶対妹みたいに思ってるよ、彼は。



「ごめん、お待たせー。」


噂をしていれば彼。


『待ってないよ、なーくん。
今日はご飯どこに食べいくのー？』

「着いてからのお楽しみ〜♪」



変わり映えはないんだけど、
唯一変わったのは、なーくんたちとタメ口で
話すようになったことかな。



なーくんは相変わらず落ち着いててかっこいい。
今日の格好も男らしくって素敵。

最近パパが結婚結婚言うから
無駄に意識しちゃってんだよね…パパの馬鹿。


でも、なーくんと結婚できる人なんて
きっと幸せなんだろうね。


優しくて頼り甲斐があって
なにかあったらすぐ駆けつけてくれる、
かっこいいヒーロー。




あーあ、羨ましい。




私ももうすぐ22歳だし、
結婚できるならしたいんだけどねぇ、
まぁまず彼氏からだけど。





「ついたよ、Aちゃん！」

『はへ！？でっか！』




そこは大きくて輝きが夜に映える綺麗なビル。
え、これ何階建てなの……




「行こっか！」

『え、う、うん』




私はなーくんについていくがまま、
その建物に入っていった。





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