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夕飯を済ませて、るぅとさんにバイバイして、
ころんくんは私を家まで送ってくれた。

もう暗いからね、なんて言っちゃってさ。
紳士じゃーん。



「じゃ、またね。」

『うん、ありがとう。たぴちゃんバイバイ♡』

「え?僕には?」

『あぁ、うん、ばいばい。』

「え?さっきから冷たくない?!」

『うそうそw またね!ころんくん!』



ころんくんはたぴちゃんと帰路を歩いていった。
それを見送ってからアパートに戻る。


自分の部屋に入ろうとするとお隣さんの部屋のドアが開く。



「じゃあ、さとみくんまた明後日ね。」

「おー。」

『なーくん?』



そこにはなーくんが居て。
声をかけるとなーくんはこちらを見て、
アメジストのような綺麗な瞳で私を優しく見つめてくる。

そして優しくて包容力のある笑顔を向けてくる。



「Aちゃん、今帰り?」

「え?雛瀬いんの?…よぉー。」

『あ、お疲れ様です。そうですね、今帰りですね〜。』



ドアからひょこっと顔を出しては
気怠そうに挨拶をするさとみさん。

ちょっと可愛い。



「Aちゃんもお疲れ。ゆっくり休むんだよ?
じゃ、また明日ねー。」

『あ、また明日』



頭をポンポンと撫でてくれる我が社長さま。

お兄ちゃんっぽいなって思ってたけど
これはお兄ちゃん通り越して…おかん……。



「誰がママもりや!」

「いや、ゆーてないゆーてない」



え、なに?ビビるビビる。

さとみさんのツッコミでケラケラ笑いながら
帰っていくなーくん。



「なーくんおもろいなぁ。
そういや、雛瀬。看病ありがとな。」

『あ、いえいえ、それは大丈夫です。』

「今度お礼も兼ねて飲み行こうぜ」

『弱いんですけど…』

「大丈夫大丈夫、俺についてこいよ」

『それ酔ってるさとみさんです。』

「あは、バレた?w」



ほんと面白くて頼れる人ばかりだな、
この町の人は。


離れなきゃいけないのに。
これ以上迷惑かける訳にはいかないから、
出ていかなきゃいけないのに。








離れたくないよ……。




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作品ジャンル:恋愛
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無気力に自信が有る人 - さとみくんかころんくんオチだと思っていたのに、なーくんだったから驚きました!この作品大好きです! (2021年12月20日 1時) (レス) @page50 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
桜あやや(プロフ) - 株式会社ブルドーザーwww昨日プール言った筈なのに海行きたくなる名作でした(uωu*)めあちゃん処女作で文才ありすぎでしょ〜…めちゃめちゃ感動した…! (2021年7月27日 9時) (レス) id: 90426be14c (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 柏木。@低浮上さん» 少し恥ずかしいグダグダ作品だよw(;▽;) (2021年2月4日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
柏木。@低浮上(プロフ) - わらが女神、めありの原点。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: d5d685891e (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - すとぷり好きさん» コメントありがとうございます!わぁぁそうなんですね(;▽;)涙までありがとうございます(;o;) (2020年8月5日 8時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めあり | 作成日時:2020年6月8日 10時

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