検索窓
今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:90,917 hit

ページ25

.






私もしかして……キスされた…?




さとみさんの部屋から勢いよく出て、
薬局がある道をただひたすら早歩きした。


さとみさんはなんであんなことをしたんだ、
どんな思いでした?
好きでもないただの職場の人間に……





でもどこか嫌じゃない自分がいる





そんなことを悶々と考えていると
誰かとぶつかってしまう。



『いてて…ごめんなさい…』

「あ、いや……ってなにしてんの?こんなとこで。」



見上げてみるとそこには海色の彼、ころんくん。



『わ、ころんくん。ちょっと薬局行こうかなって。』

「薬局?体調悪いの?」

『いや、お隣さんが…』



prrrr...


電話が鳴る。

あ、そういえばなーくんに折り返し連絡するの
忘れてた……



『雛瀬です、折り返し連絡できてなくてすみません。』

《いいよいいよ、どうだった?》

『あ、さとみさん、熱出てて…今日は出勤無理そうです』

《あちゃ、了解!ありがとう!》




電話が終わるところんくんは私の顔をじっと見ては
尖らせた可愛いお口が開いた。




「…さとみくんとお隣さんなんだ?」

『え、さとみさんのこと…』

「まぁ友達だからね。ほら、薬局行くんでしょ?
着いてってあげるから早くさとみくんとこ行こ。」

『あ、うん』




ころんくんって顔広いなぁ。

なんて思いながら私は彼の後ろをついて行く。



薬局に着けば風邪薬と冷えピタを買って
自宅に向かう。

どうやら、ころんくんも来てくれるみたい。

まぁ男手あったほうが何かと楽かも、と思い
断ることをしなかった。



でもまぁ。



さとみさんの顔見るのちょっと怖い。
あんなことあったし……

緊張して変なこと喋りそうでやだな。






そう考えながら私ところんくんは
帰路を歩いた。






.

〇→←*桃と熱と過去と



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:すとぷり   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

無気力に自信が有る人 - さとみくんかころんくんオチだと思っていたのに、なーくんだったから驚きました!この作品大好きです! (2021年12月20日 1時) (レス) @page50 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
桜あやや(プロフ) - 株式会社ブルドーザーwww昨日プール言った筈なのに海行きたくなる名作でした(uωu*)めあちゃん処女作で文才ありすぎでしょ〜…めちゃめちゃ感動した…! (2021年7月27日 9時) (レス) id: 90426be14c (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 柏木。@低浮上さん» 少し恥ずかしいグダグダ作品だよw(;▽;) (2021年2月4日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
柏木。@低浮上(プロフ) - わらが女神、めありの原点。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: d5d685891e (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - すとぷり好きさん» コメントありがとうございます!わぁぁそうなんですね(;▽;)涙までありがとうございます(;o;) (2020年8月5日 8時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めあり | 作成日時:2020年6月8日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。