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【Purple Side】





Aちゃんが帰ってから30分ほど経った。



取り残された俺とジェルくんとさとみくん。


まだまだ仕事が終わる気配が感じられない。
デスクの上には資料の山。

うん、減らんなぁ、これ。



「んあああ、終わらん!」



悲鳴をあげたのはジェルくん。
まぁ、一番作業が残ってるのはジェルくんだもんなぁ。



「うるせぇ、ジェル。こっちも終わらないぜ☆」



親指を立ててはドヤ顔でそういうさとみくんに
”おい”と突っ込んでみる。



そう考えたらさ?
Aちゃんってめちゃめちゃ仕事早くない?

作業の量は俺らと変わんなかったし、
教えたことは1回で覚えられるし、
開始から6時間で全て終わらせて帰っちゃうし…


さすが王手企業に勤めてただけあるな…




「そういえばさぁ。」


キーボードを打ちながらさとみくんが口を開く。


「なんで雛瀬さんってそんな王手企業辞めて
この町に来たんだろうな?」

「あ〜、確かに言われてみればやなぁ。」



確かに前職があんな王手企業に勤めて
絶対生活面でも金銭面でも余裕があっただろうに…

なんで全部を辞めてここに引っ越してきたんだろう。


ジェルくんの言う通り、
言われてみれば確かに疑問でしかない。




「んー、なんでだろうね?」

「あれ?なーくんでもわかんない?」

「面接のとき聞いてへんの?」

「んー、聞いてはないねぇ。」




正直俺もわかんない。

聞いたら教えてくれるのかな?


でももしかしたら、言いたくないことだって
あるのかもしれないしね…

安易に聞くのはどうなんかな、なんて思う。






「いずれ話してくれる日が来るよ。
ほら!さっさと仕事終わらせてご飯いこ!」

「急やなぁ、俺財布持ってきてへんよ。」

「奢るよ☆」

「「なーくん……!」」







その後、居酒屋で一口お酒を飲んだ俺は
居酒屋での記憶が一切ない。

唯一覚えてるのは
酒に酔って”俺についてこいよ”と
ドヤ顔で言うさとみくんの顔だけだった。





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作品ジャンル:恋愛
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無気力に自信が有る人 - さとみくんかころんくんオチだと思っていたのに、なーくんだったから驚きました!この作品大好きです! (2021年12月20日 1時) (レス) @page50 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
桜あやや(プロフ) - 株式会社ブルドーザーwww昨日プール言った筈なのに海行きたくなる名作でした(uωu*)めあちゃん処女作で文才ありすぎでしょ〜…めちゃめちゃ感動した…! (2021年7月27日 9時) (レス) id: 90426be14c (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 柏木。@低浮上さん» 少し恥ずかしいグダグダ作品だよw(;▽;) (2021年2月4日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
柏木。@低浮上(プロフ) - わらが女神、めありの原点。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: d5d685891e (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - すとぷり好きさん» コメントありがとうございます!わぁぁそうなんですね(;▽;)涙までありがとうございます(;o;) (2020年8月5日 8時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めあり | 作成日時:2020年6月8日 10時

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