SeaSide Princess 【stxxx】

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【Purple Side】





「今日も暑いなー…」



カンカン照りの太陽の下。
俺、"七森"はスーツを着てとあるカフェを目指す。


今日は面接なんだよね。

え？俺じゃないよ？
俺は面接官の方だからね？



"雛瀬 A"さん…かぁ。

どんな子かなぁ？
良い子で尚且つ仕事が出来る子だったら嬉しいなぁ。





「や、るぅとくん。」

「え？なーくん？珍しいね。」


着いたのはるぅとくんが働く海沿いのカフェ。


働くるぅとくんに話しかけると
驚いた顔からいつもの笑顔に変わる。



指定された席に座り、書類をまとめていると
本日の主役が来たようだ。




「雛瀬さんですか？こちらへどうぞ。」




第一印象は美人で髪が綺麗って印象だった。
緊張してるなぁ、この子。可愛い。



面接していって分かったことは、
この子はとにかく凄いってことだ。

21歳という若さで有名な王手企業"株式会社BRDZ"の
社員として働いていたらしい。

カバンから見えるノートパソコンが
いつでもどこでも仕事脳だということを物語っている。

言葉も綺麗だし、さっき俺が水を零した時も
的確に対応していた冷静さ。



この子、うちの会社に欲しい……！




俺は即刻、採用を伝えた。

どよんとした顔の彼女は多分きっと
頭が追いついていないのだと思う。




「よし、じゃあ、明日からよろしくね！Aちゃん！」

『え、私…採用ですか？』




ほらやっぱりw

その後大きく頭を下げた彼女は
嬉しそうな笑顔をして帰っていった。





「お疲れ様、なーくん。」


いちごミルクが入ったグラスがテーブルに置かれる。


「ありがとう、るぅとくん。」

「いえいえ。Aさん、いい人で可愛いですよ。」

「え？知り合い？」

「まぁ、それなりにです( ´▿` )」



るぅとくんから頂いたいちごミルクを
口に含んでは喉に流す。








明日からまた会社が楽しくなりそうだ！




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