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先程いた場所へ戻ってみると、案の定、そこに呪霊はいた。
顔に目は着いておらず、代わりにあるのは横に並んだ三つの口。手足はムカデのように何本も生え、だらだらと目らしき口から涎を垂れ流している。
この範囲の爆発を起こしたという事実を考えると、軽く見積って2級。私は3級。勝てる見込みは0。
1つ深く深呼吸をして____私はアイツを呼んだ。
『____暁榎、今居るよね』
《……なぁに、A。珍しいわね、私を自ら呼び出すなんて》
『手短に話す。アンタの力を最大限私に付与して』
私の考えた作戦は、約2つ。
1つ目は、任務用に用意した小型ナイフのストックを全て使い切るまで祓い続ける。
2つ目は、暁榎の能力を私に最大限付与することで、何とかする。
どちらも勝率は低いし、勝てるイメージも湧いてこない。でも、他に方法が見つからなかった。
《気づいていたのね。アナタが今まで使ってきたのは私の力だってことに》
『今そんな事どうでもいい。早くして』
《いいけど、条件があるわ》
そう言って、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべる暁榎。少なくとも今の状況を悪い方向へ持っていこうとしているのは確かだ。
《条件は、アイツを祓っている間、Aの身体を一時的に私へ明け渡すこと。
勿論、祓い終えたら身体はすぐに返すわ》
『駄目に決まってるでしょ』
《そんなこと言っても無駄よ。
私の能力は、そんな簡単に付与できるものじゃ無いもの。
アナタがその身体を明け渡さない限り、呪霊に対抗することなんてできやしない》
そう言われて、私は強く唇を噛んだ。
身体を明け渡せ？そんなことしたらこいつが何をするか分かったもんじゃない。
人を殺すなんて容易いだろう。棘先輩だって、真っ先に殺られるかもしれないのだから。
《そんな硬い表情しないで。大丈夫よ、私はアナタと契りを交わせば、呪縛により自由な行動は出来なくなる。人なんて殺せやしないわ》
『契り？』
《そうよ。契りを交わす行為は、呪術的に大きな意味を成すの。その結果、私は縛りにより強制的に人が殺せなくなる》
本当だろうか。もしそれが嘘として、私を騙すための作り話だったら？
でも、この状況をどうにかできるのは、私じゃない。
『分かった。契りは交わす。その代わり、ちょっとでも疑わしい行為があればこのナイフで首を切るから』
《あらあら、怖いこと言うのね。いいわ、契りを交わしましょう_____》
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年10月7日 13時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ぱりぱり。(プロフ) - 茶茶さん» 茶茶さんありがとうございます; ; コメントほんとに元気貰えるのですごく嬉しいです……！！頑張ります！！ (2021年6月12日 9時) (レス) id: 6abb423506 (このIDを非表示/違反報告)
茶茶 - めっちゃおもしろいですっ！!！!！!！これからも応援してます!！!！!更新頑張ってください！!(>_<pﾌﾚﾌﾚｰ) (2021年6月12日 8時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱりぱり。(プロフ) - たたさん» コメントってなんでこんなにも元気貰えるんだろ; ; たたさんに言われて「私の更新待ってくれてる人いるんだって」思えたっていうか、使命感湧きました……！！更新頑張ります！ (2021年6月11日 17時) (レス) id: 6abb423506 (このIDを非表示/違反報告)
たた(プロフ) - どぅおおおおおおお！！！待ってます！こちらにはとてつもなく続きが気になっておる者がおります！通知来るのを待機しております！ありがとうございます！ (2021年6月11日 13時) (レス) id: ca42b2cca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱりぱり。 | 作成日時：2021年3月21日 21時
