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次に目が覚めると、私は何かの上に乗せられていた。未だぼんやりと濁った視界には、私を現在進行形で運ぶ呪術関係者らしき人が映る。
状況を整理すると、どうやらここは高専の敷地内で、私は担架に乗せられて移動しているようだった。
『う、っ』
唐突にきた頭の痛みに呻き声をあげると、声に気づいた五条が私の顔を覗き込んだ。
「あ、やっと起きた。今の君はAの方？」
『っ、うん』
「そうか。今ちょっと忙しいから手短に結果を伝える。
Aが任務先で暁榎に体を乗っ取られた直後、2級呪霊が消滅させられた。
んで、棘も暁榎に首を絞められ気絶。今医務室に運んで硝子に診てもらってる」
……え、？私が棘先輩の首を締めた、の？
その時、視界に映った棘先輩の姿。
先輩も担架に寝かされていて、その怪我は硝子さんでも治せるのか分からない程だった。頭には応急処置として包帯が巻かれ、所々に誰のかも分からない血が付着している。
息が、呼吸が、できなくなって、
『私は……やってな、い…やってな、そんなこと、するわけ、違う、私じゃ無い。私じゃ……』
「……一旦落ち着け、A。今は何も考えるな」
普段より少し冷めた五条の声を聞いて、私は動いていた口を必死に隠す。
怖い。
自分が誰なのか分からない。
棘先輩は、彼は、死ぬんだろうか。
もし死んでしまったら、私は。
『……人殺し』
誰にも聞かれないようそう呟く。
動かない体を高専関係者に運ばれながら、私は血が出る程唇を強く噛んでいた。
＊
数時間後。任務先で問題が発生したと報告を受けた夜蛾学長が、病室のベッドで点滴を売っている私の所へやってきた。
横引きの扉が静かに開いて、深刻な表情をしたサングラス越しの瞳が此方を見据える。
先に口を開いたのは私だった。
『…棘先輩、具合はどうですか』
「命に別状は無いそうだが、重症だ。肋骨4本を骨折、頭蓋骨の損傷で意識不明。まあ家入に診てもらったから心配ない。それより君の方は大丈夫なのか？」
『問題ありません。棘先輩が、私を守ってくれたので』
「……そうか」
二人の間に流れる、長い沈黙。
夜蛾学長はその空気を読んだのか、何も言わずに部屋を出ていった。
『……あぁ』
もう、何もしたくない。
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年10月7日 13時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ぱりぱり。(プロフ) - 茶茶さん» 茶茶さんありがとうございます; ; コメントほんとに元気貰えるのですごく嬉しいです……！！頑張ります！！ (2021年6月12日 9時) (レス) id: 6abb423506 (このIDを非表示/違反報告)
茶茶 - めっちゃおもしろいですっ！!！!！!！これからも応援してます!！!！!更新頑張ってください！!(>_<pﾌﾚﾌﾚｰ) (2021年6月12日 8時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱりぱり。(プロフ) - たたさん» コメントってなんでこんなにも元気貰えるんだろ; ; たたさんに言われて「私の更新待ってくれてる人いるんだって」思えたっていうか、使命感湧きました……！！更新頑張ります！ (2021年6月11日 17時) (レス) id: 6abb423506 (このIDを非表示/違反報告)
たた(プロフ) - どぅおおおおおおお！！！待ってます！こちらにはとてつもなく続きが気になっておる者がおります！通知来るのを待機しております！ありがとうございます！ (2021年6月11日 13時) (レス) id: ca42b2cca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱりぱり。 | 作成日時：2021年3月21日 21時
