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40--た、炭治郎さん? ページ40

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「__善逸ーーーー!!伊之助ーーーーー!!………っ炭治郎おおおおお!!!」


はぐれてしまった。いや、霧によって瞬間的に移動させられた……?

何にしても霧の正気が濃くて上手く鼻も使えないから皆の匂いを辿れない。おまけにいくら叫んだところで返事が返ってくる気配もない。


……やってしまった。思い返せばさっきの善逸は目を瞑っていた気がする。善逸は耳がいいから、鬼の音とか耳に入れてビビっちゃって1度気絶したんだろうなぁ。


「逃げろって言われたけど……そう易々と「はい逃げます」、なんて言うわけないじゃん」


私は護るために、傷つけさせない為にここに居るんだから。



「とりあえず、はやくここから抜け出さなきゃ」



前進する体制をとる、と


「___A」



ふいに、後ろから大好き声が耳を抜けた。


ゆっくりと声の方へ顔を向ける。



「………………っ炭治郎おお!!良かった!はぐれちゃったかと……!」

「俺も驚いた。けどよかった。俺のAだけでも見つける事が出来て……」




近づいた私の腰を引き寄せて頬に手を添えてから炭治郎はにっこりと微笑む。


…………炭治郎?もしかして昨日蝶屋敷で言った炭治郎の私ってやつの事気にしてる?いや、すごい嬉しいんだけど…でもなんか……。



「………ちょっと距離が近い気が」

「近づけているんだ。もっと……Aの存在を確かめさせてくれ」

「た、炭治郎さん!?あの、まだそういうのは私たちの段階には早いんじゃないかなーって思うのですが!!!?」


ふふっと炭治郎はイタズラに微笑む。


「Aは恥ずかしがり屋だな」


んんんん、そういう事じゃなくてですね!!!


何この炭治郎
何このイケメン
やだ惚れる

やる事なす事手慣れ感があって何だかホストみたいだ。大正時代にホストってあるのかな。遊郭しか分からないや。


私を抱き寄せた炭治郎になんだか違和感を感じた。


「……………………あれ、炭治郎。禰豆子ちゃんは……?」

「あぁ、アレ(・・)か。置いてきたんだ。Aと居るのには邪魔になるだろう?」



………アレ?禰豆子ちゃんの事をアレって言った?


先程まで炭治郎は肌身離さずずっと禰豆子ちゃんの入った箱を背負っていた。大切な、たった1人の家族だから


なのに、


思いっきり目の前の炭治郎に爪を立てて切り裂く。



「………………私の好きな炭治郎は。そんな事言う様な人じゃないから!」

41--誘惑には→←39--甘い匂い



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メア(プロフ) - やあさん» アニメ以降の無限列車編のみネタバレとなります! (2019年12月16日 8時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - 紅葉さん» お返事遅くなりすみません!うおお好きが沢山…めっちゃありがとうございます!!続編から先もよろしくお願いします!! (2019年12月16日 8時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)
やあ(プロフ) - この作品、ネタバレありますか…?? (2019年12月16日 2時) (レス) id: 3fd8182389 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - むっちゃ好きです大好きですこんな素晴らしい作品をありがとうございますそれでは続編行ってきます!(ノンブレス) (2019年11月24日 9時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - カオリさん» そうなんですか…!すみません、ご指摘ありがとうございます!頸動脈切ったら即死に変えさせていただきます! (2019年11月11日 20時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メア | 作成日時:2019年10月5日 22時

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