転生したら鬼になったからとりあえず推しに斬られに行こうと思う。(１)【鬼滅の刃】

10--あれぼっち？ ページ10

.



「＿＿＿俺はしのぶさんを呼んでくる！」


此処で待っていてくれと言い残して炭治郎は目の前にあるとんでもなく広いお屋敷の中に入っていく。

え、まって私と善逸を残していくの??まさかの2人っきりにしちゃうの??家の目の前で??また続いちゃうよ求婚のくだり



あれから何度か抵抗はしたものの流れに流され蝶屋敷まで来てしまった。……ほんといろんな蝶が飛んでる。

………しのぶさんに、殺されないかな。私。だって自我があるだけで匂いも体も鬼だし………悲しい事に鬼だし。


「Aちゃ〜〜〜〜ん!!」

「耳元!!ばか!!いい声なの自覚してよばか!!!!」

「それは怒ってるの？褒めてるの？結婚してくれるの？」

「褒めてるのこのイケボ!!」


もう〜好き。

君の声有名な声優さんの声なの！可愛いの！カッコイイの！耳元だったから！ダメだって！ASMRだって!!

あ、でもべた褒めはするけど結婚はしないからね。


何やらご機嫌になったらしい善逸は私の腕を引いて無断で蝶屋敷に踏み込む。

あれまって炭治郎…。


「え、え、だめでしょ??」

「大丈夫！裏庭に腰掛けれる所があるからそこまで行こう！女の子をいつまでも立たせるわけにはいかないしね！」


なんか気が使える男の人っぽい事言ってるけど顔が。明らか｢俺イケメンみたいな事いってる……ぐふふ｣って顔してるんだよなぁ。んー残念！


ほら、ここだよと私に腰を下ろさせる善逸。いやほんとにいいの？私怒られても知らないよ??いやだよ？推しじゃない人に首ちょんされちゃうの。

いやしのぶさんも綺麗だし可愛いしお胸大きいし大好きだけど!!

やっぱり斬られるなら炭治郎がいい。



「……あ、そうだ！俺大福取ってくるからちょっとまってて!!」


座っていいのか議論している私を横に善逸は自身の草履をぬいで中へ入っていく。

え、置いてくの!??1人にするの?!

炭治郎だけじゃなくて善逸まで置いてかないでよぉぉぉぉ!!

あとそれって取るであってるんだよね??盗むわけじゃないんだよね??


そんな私の願いが届くわけもなく1人善逸が消えた戸を眺めた。

11--しのぶさん→←9--トゥンク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す