転生したら鬼になったからとりあえず推しに斬られに行こうと思う。(１)【鬼滅の刃】

38--私も行くから！ ページ38

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「私も行く!!」

「駄目だ！」

「行くって!!」

「駄目だ!!」

「絶対行くから!!!」


繰り返すように炭治郎は｢駄目だ!!｣と一点張る。

なんでっ、


「足手まといには絶対ならないよ！約束する！だから、」

「そうじゃない!!Aも聞いただろ！俺がこれから向かう町は女の子が毎夜消えているんだ！もしもAが攫われでもしたら……」

「大丈夫だよ!!私鬼だし！」

「鬼は共食いをする奴も居る。弱い鬼から食われていく」




…………っ…義勇さん。なんでこういう時には、炭治郎の味方するんですか。



炭治郎に届いた任務に私もついて行くと言えば炭治郎は途端に怒って私を突き放す。何度つき跳ねられたって納豆根性で粘ってやるんだからな!!!



私と炭治郎の言い合いに口を挟む隙を逃した善逸と伊之助はポカーンとしている中、義勇さんの凛々しい声が耳を抜けた。



…………確かに、鬼は人を食らった数で強さが決まると聞いた。実際私は1人も食べてないし、これから食べるつもりもないし。そう考えれば私は鬼の中で相当弱いのかもしれない。このお願いは私のワガママだ。




＿＿＿でも、



炭治郎を守るって決めたから。力が無くとも、それでも鬼の私ならすぐ体も再生されるし多少の傷なら庇えるはず。だから、だから




「……………お願い、炭治郎」


傍に…居させて。




心配なんだ。人の命がどれほど儚いものか、ちっぽけなものかを知ってしまったから

自分の身をもって……。


だから、もしも炭治郎に何らかの異変が起こって前世の私の様に突然プツリと命を落としてしまったら……私は、この世界で生きる意味を失ってしまう。



絶対に……炭治郎は傷つけさせない。そんな事私がさせない




「………………っ、…わかった」

「っ!!!」

「だけど、約束してくれ。必ず俺の傍から離れないって」

「炭治郎…………っ」


私の最後のお願いに根気負けして渋々承諾してくれ炭治郎。


………それはプロポーズの言葉と受け取っておけ???

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