検索窓
今日:109 hit、昨日:94 hit、合計:1,772,839 hit

27--定年退職 ページ27

.



「………俺の鴉」

「そうですよ冨岡義勇さん、貴方の鴉です」

「何故だ」

「私が聞きたいです」


日光が天敵である私が真昼間に義勇さんの所まで頑張ってきたんですよまず褒めてください。

しのぶさんから渡された通りに鴉を抱えて蝶屋敷をうろついてるという義勇さんを探した。縁側に居たのは許しませんからね私のこと嫌いなんですか塵にさせたいんですか。


「とりあえずお話がありますのでこっちに来てください」

「?………分かった」


よしよし!なんか結構従順ですね。犬みたいですね。犬種でいったらゴールデンレトリバーですね!従順なので。

日の当たらない奥の方で鴉を抱えて蹲る私の方まで近づいてきてくれる。


…………静かに目で訴えるのやめてください義勇さん。たぶん要件はなんだって言いたいんだろうけど。というかそれ以外の選択肢が見当たらないけど。


「えっとですね。義勇さん。私を任務に同行させてください!」

「………ああ」


小さく頷く。
頷いて呟いた。え、そんなあっさり?いいんですか?


いいんですかという目で訴えた。義勇さんはたぶん流れ的に頷いた。察してないんだろうなァァ。



「ありがとうございます!では早速ですが任務ですよ義勇さん!三つ子山に行きましょう!!」

「………?何処だ」

「え、三つ子山です。そうこの子(鎹鴉)が言ってました」

「…………………………双子山か」

「え"っ」


鴉と義勇さんを交互にみる。

ふ、双子山?え、あれでもこの子さっき確実に三つ子山って。


「俺の鴉はもう老輩だ。稀に伝令を間違える」

「それ鎹鴉として大丈夫ですか!?そろそろ定年退職なのでは!!?」


いや、確かにしのぶさんの部屋に居た時も凄いノロノロしてたし喋り口調とかもあれこんなに弱々しいものだっけ、とか思ったりしたけど。

もぞもぞと腕の中の鴉が動いた。


「ギ、義勇………任務ジャ……………………ヴッッ」


あ、ちょっとまって私の腕の中で死にそうにならないで!!!

28--うるさい→←26--相棒は傍に置いといてよ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1108 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2836人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

メア(プロフ) - やあさん» アニメ以降の無限列車編のみネタバレとなります! (2019年12月16日 8時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - 紅葉さん» お返事遅くなりすみません!うおお好きが沢山…めっちゃありがとうございます!!続編から先もよろしくお願いします!! (2019年12月16日 8時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)
やあ(プロフ) - この作品、ネタバレありますか…?? (2019年12月16日 2時) (レス) id: 3fd8182389 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - むっちゃ好きです大好きですこんな素晴らしい作品をありがとうございますそれでは続編行ってきます!(ノンブレス) (2019年11月24日 9時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - カオリさん» そうなんですか…!すみません、ご指摘ありがとうございます!頸動脈切ったら即死に変えさせていただきます! (2019年11月11日 20時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:メア | 作成日時:2019年10月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。