紫体調不良小説 (ページ4)

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ようやく、着いた。

そのことにただひたすら安心する

最後の5分はもう地獄で、込み上げてくる吐き気を我慢するのに必死だった。

車降りても、さっきの気持ち悪さは抜けなくて、

楽屋はこの先真っ直ぐなんだけど、どうしても我慢できなくて

俺は迷わず角を右に曲がり、トイレに向かった。

でも、あぁなんで吐けないんだろう。

相変わらず吐き気はすごくて、こんなにも吐きそうなのに、、

えづくばかりで肝心なものは全く出てこなかった。

5分くらい経った頃か、流石に諦めて、個室から出て手を洗おうと少し前屈みになった時

突然、なんか血の気がすーーーーーっと引くのをかんじて

頭がくらくらして、どうにも立っていられなくなって思わずしゃがみ込んだ。

はぁっはぁ、はぁはぁっ無意識に呼吸も早くなっていく。

「ゴホッ、ゲホッ、ゴホゴホッ、ゲホゲホゲホッ」って咳もでてきて、止まらなくなったその時

何かがせり上がってくるのを感じた。

“吐く”

本能的にそれだけはわかって急いで個室に逆戻り。便器を抱え込んだら、

何かがプツッと弾けた様に思いっきり胃の中のものが流れ出てきた。

でも、それも殆ど胃液ばかり、そっか俺昨日、一昨日と全然食べてなかったからなぁ

その後も独特の匂いに誘発されて、どんどん吐いていってようやく落ち着いて、

腕時計をみてみると、もう15分経っていた。

相変わらず体は重いし、フラフラするけど、

なんとも言えない気持ち悪さが解消されたおかげで気分は多少良かった。

早く楽屋いかないと、心配されちゃう。

予期せぬ事態で20分程時間を使ってしまったから、早めに入っていてよかったな。

「おはよう」

楽屋に入ると、もう既にみんな揃ってて、

「おはよう松潤珍しく少し遅かったね。」

「いや、朝忘れ物しちゃって取りに帰ってたらちょっと遅くなっちゃった、ごめん。」

「いやいや、まだ全然遅刻じゃないし大丈夫だよ」

「常習犯の相葉さんは人の事言えないでしょ」

「おーーい！！にの！！常習犯ではないでしょーーーーが！！！！」

相葉さんの発言にニノが突っかかってまた2人が戯れあい始める。

それを翔さんとリーダーが微笑ましそうに眺めてる

「ほらーまた始まった笑笑懲りないよね2人とも、ねぇまつzy」

そう話しかけてきた、リーダーが俺の顔を見て、ふと言葉を止める

「ん？どしたリーダー」

「どうしたじゃないよ、今ものすごーーく顔色悪いよ松潤」