紫体調不良小説 (ページ11)

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「よし！ひとまず終了！おつかれさま～」

そのリーダーの一言で終わった今日の振り入れ

かれこれ4時間くらい踊っていたのかな、みんな疲れが見える。

「・・・松潤？大丈夫？汗すごいよ」

相葉くんに声かけられて自分の異様な汗の量をようやく自覚

「大丈夫大丈夫、汗っかきにでもなったのかな笑」

なんて適当に返して、

「俺ちょっとライブの確認で行かなきゃいけないところあるからさき楽屋戻ってて」

っとでもいったらみんな「ありがとう」とか「よろしく」とか言いながら楽屋に戻っていったから

そしてその後1人になったレッスン室で、思わず床に座り込むと

疲れた、しんどい振り入れの時は考えないようにしていた感情が浮かび上がってくる

ライブの確認なんていうものは嘘

ただ少し1人になって休みたかった

今、この状態でみんなと一緒に楽屋まで戻る気力がもう俺にはなかった。

「はぁはぁっはぁっはぁ」

自分の荒い呼吸だけが広い部屋に響き渡る。

息切れが一向に治らない、さっきまで我慢していた咳までこぼれ出して

座っているのもしんどくなって、床に転がる

ーーー熱上がってきたのかな

自分でも察する。さっきから体がおかしい。思うように動かない。

思えば、解熱剤を飲んだのは朝なんだからもうきれていてもおかしくはない

しんどいしんどいしんどいいしんどい

床の冷たさが気持ちいい。

ずっとこうして横になっていたいとも考えるけど

流石にそれはまずいから、最後の力を振り絞って立ち上がる。

楽屋に戻ろう

振り入れで使い切った体力を回復しなければ

そして、解熱剤も飲まなきゃ

そうしないとやってられない

そう思ってリハーサル室を後にした