【ツイステ】監督生の体液は、魔力を増強させる性質があるらしい。【短編集】 (ページ5)

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"「…いやぁ、驚きましたよ！
突然、この部屋から強力な魔力を感じると思ったら…

…フロイド・リーチくん！貴方でしたか!!」"

フロイド先輩にキスされた後のこと。
突如として教室に姿を現した学園長が落とした爆弾発言によって、学園を揺るがす噂は真実となった。

その後、生徒達による監督生(わたし)の奪い合いはさらに激化し、混沌を深めた。中には、フロイド先輩と私のやり取りを聞き付け、本気でアプローチしにくる生徒まで現れる始末だ。ただでさえ、この学校は見目のいい人で溢れているというのにそんなことをされてはたまったものじゃない。

「ねぇA…俺じゃダメ？」

「す、好きだ！A！」

「もっと近くで、その笑顔を見せてくれ」

「Aちゃんって、ほんとにカワイイよね」

「ずっとそばに居てくれ…」

「ししっ、もう離さないっスよ…？」

「フロイドとしたのなら…僕も、良いでしょう？」

「君も、思うままにしてやりたいな」

「本当にめんこいな…ふふっ…」

「おや、僕から逃げられると思っているのかい？」

「Aさん、だーいすき！」

「お前がいれば、若様はもっと強くなられる！」

「お前のことも、守らせてほしい。」

「面白いことになっとるのう！どれ、わしが本気で堕としてやろう♪」

「…話は聞いた。お前の力がどれほどのものなのか試してみたい。」

「い……いやあああああｯ！来ないでえええ！
全員揃って丁重にお断りさせていただきます！
どうも、ありがとうございましたｯ!!!」

このまま生徒全員に狙われ続けるくらいなら、いっその事、フロイド先輩専用の魔力増強器にでもなってやると半ば自暴自棄になって彼の元に訪れたのだが、「気分じゃないから無理」と早々に断られてしまうのだった。…なんで？

噂の拡散は留まることを知らず、ツイステッドワンダーランド全域に広がっていく。
やがて、RSAからはるばるやってきた生徒からもアプローチを受けるようになるのは……また別の話である。

監督生の体液は、魔力を増強させる性質があるらしい。 end