涙 EH ページ34
Aの楽屋に戻って来た。
手を振りほどくと驚いた顔でこっちを見る。
「・・・オッパ・・・?」
わかってる。
俺もこんなことしたいわけじゃない。
ただ気持ちがついてかない。
EH「・・・ごめん、仕事行かなきゃ。」
Aに背を向けて楽屋を出ようとする。
もう一度掴まれた腕。
「・・・何かあるなら・・・言ってよ・・・。」
絞り出すような声で言ったAの手は震えていた。
EH「ごめん・・・。Aが悪いわけじゃないから・・・。」
何やってんだろうな・・・
でも怖いんだ・・・
Aが俺の隣からいなくなりそうで・・・
俺は振り向いて、俯いたAの顔を覗き込んだ。
大きな目に涙をためているAを見てハッとした。
EH「・・・ご、ごめん、A、俺が悪かった・・・泣かないで・・・。」
「何が?何が悪かったの・・・?
EH「・・・最近ダンスも調子悪くてさ・・・なんか上手くいかないことが多くて・・・イライラしてた。・・・ついAにあたっちゃったんだ・・・ごめん。」
「・・・本当に・・・?それだけなの・・・?」
EH「・・・うん。」
ばかだな・・・俺は・・・
Aの泣いた顔なんて見たくないのに・・・。
Aが離れて行くのが怖いからって
俺が離れていったら同じことだ。
ドンへがAを好きだって知って
少し焦ったんだ。
Aが俺のことただのオッパとしてしか見てないこと
ずっと前からわかってたから。
でもどうしていいかわからなくて・・・
少し距離を置いたら、俺のこと気にしてくれるかなって・・・何か変わるかなって・・・そう思った。
でも、さっきのAとドンへの会話を聞いて・・・
わかったんだ・・・。
"オッパも来てくれたら嬉しいな"
Aもドンへのこと好きだって。
そしたら頭真っ白になっちゃって・・・
EH「ほら・・・これから飲みに行くんだろ?化粧直して・・・。」
「・・・オッパは?」
EH「俺は仕事だから・・・。」
「・・・。」
EH「ほら、泣き止んで。」
Aの頭を優しく撫でる。
EH「もう連絡無視したりしないから。」
「・・・本当?」
EH「うん。今度またチキン買ってくよ・・・。」
「・・・わかった。」
EH「・・・じゃぁ俺は行かなきゃだから。楽しんでこいよ?」
「ありがと・・・。オッパ、仕事頑張ってね。」
本当は行ってほしくないけど
笑ったAを見て少しほっとした。
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mdrth(プロフ) - ayuさん» ありがとうございます^^!更新遅くてすみません。。もっと早く更新できるよう頑張ります! (2017年3月8日 19時) (レス) id: 5440bc5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ayu(プロフ) - このお話好きです。更新楽しみにしています! (2017年3月8日 11時) (レス) id: 9a1304ea76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mdrth | 作成日時:2017年1月28日 12時