雨の子犬~８~ (ページ25)

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RW『はい、あ～ん！…美味しいっ？』

せっかくAさんが起きたというのに、、、リョウギばかりがかまって、あまり話もできず全く親しくなれていない……

しかも！

リョウギが乙女すぎて…恋バナなんか始めたせいで、ドンへヒョンとの馴れ初めまで聞いてしまった……まぁ知りたかったけど

俺もゲームじゃなく、運動が好きで足がはやく漢江で走っていたらAさんに出会えた？

でもそんなことはアリエナイ(断じて俺がゲーマーの引きこもりで、運動嫌いだからアリエナイとかではない)

Aさんは……ドンへヒョンだから恋したんだ

やっぱりヒョンには敵わない

2人にバレないようコッソリと、さっき撮ったAさんの寝顔を見る…

この寝顔も…

今、リョウギと笑いあってる可愛いAさんも…全部がドンへヒョンのモノなんだな…

RW『で、付き合うの？？』

また余計なこと聞きやがって…

って…あ！そうだった…ラブレター渡さなきゃ……

ああ…でも渡したくないな…でも渡さなきゃな

いいんだ…どうせもう俺は完敗なんだし…

KH『あ！付き合うで思い出したけど…コレ！』

A『なに…これ？』

KH『ドンへヒョンから！！』

封筒を差し出すとハテナ顔のAさんだったけど、ヒョンの名前を出すと瞳が揺らいだ

KH『なんか、分厚いからお金でも入ってるんじゃないの？』

美鈴『え？;;;;』

揺らぐAさんが嫌で、ブラックジョークをかますと、さらに瞳が泳いだAさん

それはなんなの？ヒョンから手紙がもらえて喜んでるのか？でもなんか浮かない表情にも見えるし……

RW『キュヒョニ！ちょっとコーヒーでも買ってこよう！』

KH『えー…めんどい。リョウガ～いってきて～』

コーヒーなんて買いにいったら、手紙を読んだあとのAさんの表情が見れないじゃないか！！

RW『お前も一緒に行くの！ほら、はやく！！』

グイグイ引っ張るリョウギ…くそー…たぶん1人でゆっくり読ませてあげようよぉー！とか思ってるんだろ？

KH『はーー仕方ない…』

ここで駄々をこねても不自然だから、重い腰をあげて病室から出ることにした

ドアが閉まる時Aさんを見ると、ジッと封筒をみていた…

その横顔が綺麗でずっと見ていたいと思った…だけど胸がチクリと痛んだから、やっぱりずっとは見たくないと思った