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(A視点)
気づくと肩に何かがかかっていて、暖かかった。
懐かしい匂い。
そして肩にかかっている物を手に取る。
槇寿郎さんの羽織だった。
辺りを見回す。
すると、廊下は薄暗いのに槇寿郎さんの部屋が明るかった。
夜だ。
そんなに長時間寝てたんだ。
でも槇寿郎さんの部屋に灯が付いているなら、まだ起きてるよね。
槇「起きたか。」
そうか、槇寿郎さんは元柱だけあって気配で起きたことが分かるんだ。
『はい、羽織をかけてくださってありがとうございます。』
そう言うと、沈黙が続く。
『あの、洗ってから返します。』
俺は羽織を脱いで、綺麗に畳む。
槇「いや、いい。」
また沈黙が続いた。
でも、話せてよかった。
多分、これが何年ぶりかの会話。
『では羽織、ここに置いておきます。』
そう言って立ち上がり、千寿郎がいると思われる居間に向かった。
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作者名:草生える x他2人 | 作成日時:2020年3月9日 1時