19:嘘と本当 ページ20
歌「ムジー、ク…じゃあ、Aは………」
奏「この曲」
パ「クロード・ドビュッシー作曲、ベルガマスク組曲第三曲、月の光。ベルガマスク組曲のなかでも一番有名な曲です」
奏「クロード………、黒渡…！」
貴「私たちは、悲しいピエロ………」
小さなピエロがちょこちょこと現れては作業員を翻弄していく。そして、
彼らが、到着する。
ベト「spielen wir unsere」
クラ「「「「「Musik！！」」」」」
全員が集まって、音楽は一つの大きな束となる。
貴「消えろ…！」
２度と、歌苗の大切な場所に踏み込まないで…！
その時…
貴「…！！トッカータとフーガ…！」
その音楽で僕たちすべての音がかき消えた。
貴「バッハ…っ！！」
そして、作業員達は現実に戻ると、一気に騒ぎだした。
「ここは本物の化け物屋敷だ！！」
「逃げろ！」
どたばたと逃げ惑う彼らに一瞥をくれてやると歌苗に近づき、そっと、声をかけた
貴「………、歌苗。大丈夫？」
ベト「大丈夫か、小娘」
放心状態といっても過言ではない歌苗に呼び掛けると、歌苗はダムが決壊したかのように泣き出した。
奏「な、なんで泣くんだよ…」
リ「いいのよ、今は泣きなさい。子猫ちゃん」
泣く歌苗に、僕はただただ罪悪感しかなかった。
貴(……、ごめんね、もっと、本当は……早く…)
歌「皆さんにお話があります！音羽館に住みたいのなら住んでもらってもいいです。ただし、きちんとルールを守ること！ベトはキッチン以外で料理しない、当たり前だけど！モツは廊下をローラーシューズで走らない、当然だけど！ショパンさんは部屋に((以下略
そして、A…ううん、ドビュッシーさん」
名前を呼ばれてビクリと肩が跳ねる。
歌「説明して。ちゃんと………、全部」
貴「…………」
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円(プロフ) - キキさん、はじめまして。凄く気になると言っていただき、有難うございます！！更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2018年3月31日 18時) (
レス) id: 675346e6cf (このIDを非表示/違反報告)
キキ - はじめまして! 小説の続きが凄い気になります!!更新頑張ってください！！ (2018年3月31日 9時) (レス) id: 9e238edcbe (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 分かりました。ありがとうございます。 (2018年2月5日 17時) (レス) id: 8165129998 (このIDを非表示/違反報告)
円(プロフ) - ムーンさん、いつもコメントありがとうございます！お返事遅くなってしまってすみません。これからも頑張って更新していくので飽きずに見ていただけると嬉しいです！ (2018年2月5日 7時) (レス) id: 675346e6cf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - お久しぶりです。お話しの続きが読めて嬉しいです。 (2018年2月4日 18時) (レス) id: 8165129998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：円 | 作成日時：2018年1月4日 23時
