【マクロスΔ】女神の歌・２ (ページ25)

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「わっ…！何ね！？」

フレイアと彼女の声に驚いたAは振り向くとハヤテが立っていた。

「ハヤテ！」
「よ」

ハヤテはAの隣の椅子に座った。フレイアは自分の頭にかかった布…白い上着をじっと見てあることに気づく。

「あ…この制服って」
「ケイオスの制服ですよね…？」
「あぁ。俺Δ小隊に入ったから」
(えっ)

Aはびっくりした顔をする。フレイアも同じ顔をした。

「えっ。なんでまた？」
「そっちこそオーディション受かったんだって？」
(なんだ、ハヤテさん知ってたんだ… )
「いひひひっ…」

するとフレイアは嬉しさのあまりまたニヤニヤしながら不気味な笑い声を出す。

「やっぱ運のいい奴」

ハヤテがからかうように言うと、隣のAに笑いかけた。

「よかったな。大好きなワルキューレのメンバーになれて。おめでと」
「あ…ありがとうございます」

ハヤテからの祝いの言葉にAは嬉しくて頬を染める。

「あの、就職おめでとうございます」
「サンキュ」
「でもどうしてΔ小隊に入ることに…？」
「隊長にスカウトされたんだ。まさかAと同じ職場で働くことになるとは思わなかったよ。ま、これからよろしく頼むな」
「はい」

Aは嬉しくて口の端が上がってニヤついてしまいそうになるのを必死で抑える。

(仕事中もハヤテさんと一緒にいられるなんて嬉しい。それにスカウトされたってことはハヤテさんの腕が認められたって事だよね。アル・シャハルでハヤテさんの操縦を見たんだろうな)

好きな人がワルキューレの護衛、Δ小隊にスカウトされたことが自分のように嬉しく感じた。自分のことをハヤテが護衛してくれる。守ってもらえる、と思うと嬉しくて幸せな気持ちになる。

Aとハヤテの会話を眺めていたフレイアは、ハヤテの自分とAに対する態度の違いにむっとして口を開いた。

「なんね、Aには素直に「おめでとう」って祝って。あたしにもいじわるせんと祝ってよね」
「はいはい、おめでとさん」
「心がこもっとらん！」

軽くあしらうハヤテにフレイアは文句を言っていると、カナメがチャックとスオウを連れて現れた。

「おまたせ！よ、Aちゃん。フレイアちゃん」
「あ、カナメさん！と…えと」
「俺はチャック・マスタング。Δ小隊の隊員だ。よろしくね」
「同じくΔ小隊のスオウ・空風だ。よろしくな」

フレイアが誰だろういう顔をするとチャックとスオウは自己紹介する。Aとフレイアも自己紹介をした。