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空母内のとある一室でメッサーとアラドがアンノーン部隊のホログラム映像を見ていた。すべてジャミングがかけられ、敵のバルキリーの姿がぼやけて映っている。

「全ての映像データにジャミングがかけられています。該当データも見当たりません」

メッサーの説明にアラドは無言で映像を見ていると部屋の自動ドアが開き制服姿のカナメが入ってくる。アラドは振り向き、笑みを浮かべながらスルメが入った包装袋を差し出した。

「ステージお疲れさん。どうだ?バレッタクラブのスルメ」
「ご遠慮しておきます」

カナメはきっぱり断りながら手に持っているタブレットを操作するとメッサーへ笑みを向けた。

「さっきはありがとう。メッサー君」
「任務ですから」

ライブ中に助けてくれた礼を言うと、メッサーはカナメと視線を合わせず前を見たまま淡々と言う。

「で、見せたいものっていうのは?」
「こちらです」

カナメが操作するとモニターにAとフレイアの映像が映り、名前とID番号が表示される。

「こちらの少女の頭で光っているあれは…」

メッサーがフレイアの頭で光るハート型の触角のような物に注目していると、アラドの表情が真剣なものに変わる。

「ルン…。ウィンダミア人か。この子達にフォールドレセプター因子が?」
「はい。それも異様に高い数値です。彼女達の歌声に反応して美雲の数値まで…。それから隊長ご依頼の件も」

カナメは何度かタブレットの画面をクリックするとアラドに渡す。アラドはタブレットを見ると、画面にハヤテの顔写真と彼の個人情報が表示されていた。

「ハヤテ・インメルマンか…」



―――
「美雲、ライブお疲れ様」

 休憩スペースに設置されているソファに座っている美雲に声をかける者がいた。スオウである。ケイオスの制服である白いジャケットをTシャツの上に羽織り、グレーのパンツを穿いている彼は手にビニール袋を持っており、美雲の隣に座ると袋に手を突っ込みメロンパンを取り出す。

「あなたもお疲れ様。相変わらず空を羽ばたく鳥のような見事な飛びっぷりだったわね」
「ワルキューレの最強エースに褒められるとは嬉しいなぁ。あ、これ食べる?」
「遠慮しておくわ」

美雲が断ると、スオウはメロンパンを一口食べた。外側の甘いクッキー生地がサクサクしていて中はふわふわで美味しい。スオウは微笑む。

「やっぱパンは"ひなたぼっこ"のに限るな〜。疲れた後だからもっと美味く感じる」

〃→←〃


ラッキーアイテム

バレッタクラゲのスルメ


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設定タグ:マクロスΔ , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2016年5月1日 18時

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