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それから特に予定を立てていなかった私たちは、近くの画廊で開かれていた写真展にふらりと立ち寄ったり、カフェラテをふたつ買って街を散策したり、時には雑貨屋さんに入ってみたりとゆったりと過ごした。
日が暮れる前、海ちゃんが私に問いかける。
「これからどうしよっか。
えっちゃんちに行くか、今日は行かずに晩御飯一緒に食べて帰るか」
「うーん、そうだなぁ」
本当はもっと海ちゃんと一緒の時間を共有したい気持ちもあったけれど、せっかくのお休みだし、ヒュウガとえっちゃんにも会いたい。
「えっちゃんち行こう」
「うん。俺もそれがいいって思ってた」
「本当？」
「本当。じゃあ帰りがけに商店街で弁当買ってって、えっちゃんちで食べさせてもらおう」
「賛成！」
行きと同じ電車にホーム。
待ち時間もほとんどなく地元の駅に着くと、制服を着た高校生やお買い物中の主婦がみんな忙しなく歩いていて、けれどどこか安心感がある。
決めてきた通り商店街の途中にある激安なお弁当屋さんで私はビビンバ丼、海ちゃんは唐揚げ弁当を買い、その足でえっちゃんちに直行した。
＊
「あれ、今日廉いないの？」
「お友達のところに行ってるよ。ここ3日くらい帰ってきてないけど、迷惑かけてないかしらね」
「大丈夫だよ、廉以外と律儀だし」
「そうかしらねぇ」
海ちゃんがえっちゃんちの電子レンジを借りてお弁当を温め直してくれている間に、私はヒュウガの餌箱に小さいカップ一杯分粒状の餌を流し込んだ。
するとその音を聞きつけてタタタタとヒュウガが餌箱に駆けてくる。
そのなけなしの野生らしさに「やっぱ猫だなあ」と思った。
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あさひ(プロフ) - まきこさん» まきこさんお久しぶりです！もう、本当、いつもでろでろに甘やかしてくれてありがとうございます（ ; ; ）笑 もっともっと2人の間で悩ましくなるような展開にできるように頑張りますね！こちらこそいつもありがとうございます(*＾＾*) (2021年3月25日 2時) (
レス) id: 5905b0feb8 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - 私実は海人くん可愛い弟くらいの気持ちでしか見たことなかったのに、あさひさんのお話読んだら全然アリになってしまいました(≧∀≦)でもここへ来て廉くんの健気さが、、どうなるのかなー！毎日めちゃくちゃ楽しみにしてます。いつもありがとうございます^ ^ (2021年3月24日 7時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさひ | 作成日時：2021年3月22日 2時
