･ ページ44
.
海ちゃんの誕生日当日の朝、"今日少しでも会えないかな？"と送ると、お昼休憩の頃に"本当に少ししか会えないと思うけど、それでも大丈夫？ごめんね"と返信が来た。
会えるだけで嬉しいし、こちらに気を遣って謝ってくれる優しさにも何だか泣きそうだった。
定時になるとと1番に退勤して、一度自分の家に戻ってからプレゼントとクッキーを持って家を出る。
数十秒歩いて海ちゃんの部屋のインターホンを押すと、中から「はーい」と柔らかい海ちゃんの声が聞こえ、すぐに玄関の扉が開いた。
「Aちゃん、いらっしゃい。上がって」
「ううん、ここでいい」
「何で？」
「お仕事中でしょ？急に押しかけてごめんね。
これ渡したかっただけだから」
持ってきたプレゼントと紙袋に入れたクッキーを手渡す。
プレゼントの包装を見て、海ちゃんはハッとしている。
「待って、俺誕生日じゃん」
「そうだよ。お誕生日おめでとう」
「え、超嬉しい！ありがとう！やっぱ寄ってってよ！」
「いいの？迷惑じゃない？」
「全然！むしろ寄ってくれないと嫌！」
＊
「わ、俺バケハ丁度欲しかったの！
しかもTシャツもありがとう！超可愛い！」
「喜んでくれてよかった」
「クッキーも美味そう〜。待ってね、今飲み物入れるから一緒に食べよ。ココア？紅茶？コーヒー？」
「ありがと。じゃあ紅茶にします」
「了解です！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あさひ(プロフ) - まきこさん» まきこさんお久しぶりです！もう、本当、いつもでろでろに甘やかしてくれてありがとうございます（ ; ; ）笑 もっともっと2人の間で悩ましくなるような展開にできるように頑張りますね！こちらこそいつもありがとうございます(*＾＾*) (2021年3月25日 2時) (
レス) id: 5905b0feb8 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - 私実は海人くん可愛い弟くらいの気持ちでしか見たことなかったのに、あさひさんのお話読んだら全然アリになってしまいました(≧∀≦)でもここへ来て廉くんの健気さが、、どうなるのかなー！毎日めちゃくちゃ楽しみにしてます。いつもありがとうございます^ ^ (2021年3月24日 7時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あさひ | 作成日時：2021年3月22日 2時
