･ ページ28
.
「で、平気やった？」
「全然平気！跡形もなく綺麗に治ったよ。ほら」
「ほんまや。よかった〜」
「心配かけてごめんね」
「何でAが謝るん？俺のせいやん」
こういうところ。
真面目すぎて逆にこちらが申し訳なくなる。
この誠実さが廉くんのいいところなのだけど。
「廉〜、ちょっとおつかい頼まれてくれない？」
「何ー？」
「明日前園さんのところに持っていく手土産、適当に何か買ってきて欲しいのよ」
「え、俺そういうセンスないのよ」
「そうなの？じゃあAちゃんに頼もうかな」
「いいよ、行く行く」
「なら俺も行くわ。心配やし」
「何が！？！？」
「目の前でお菓子チラつかせられたら絶対ついて行くやん自分。保護者おらんと」
「はい？私今年で25ですけど」
「ええからはよ上着とカバン持って来や」
「ごめんねAちゃん、なんか最近疲れやすくてね」
「気にしないで！散歩がてら行ってくるね」
「お願いね」
言われた通り上着を羽織り荷物を持って玄関でスニーカーを履く。
家を出る直前にえっちゃんに手渡された五千円札を財布の中にしまって、私たちは外へと繰り出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あさひ(プロフ) - まきこさん» まきこさんお久しぶりです！もう、本当、いつもでろでろに甘やかしてくれてありがとうございます（ ; ; ）笑 もっともっと2人の間で悩ましくなるような展開にできるように頑張りますね！こちらこそいつもありがとうございます(*＾＾*) (2021年3月25日 2時) (
レス) id: 5905b0feb8 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - 私実は海人くん可愛い弟くらいの気持ちでしか見たことなかったのに、あさひさんのお話読んだら全然アリになってしまいました(≧∀≦)でもここへ来て廉くんの健気さが、、どうなるのかなー！毎日めちゃくちゃ楽しみにしてます。いつもありがとうございます^ ^ (2021年3月24日 7時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あさひ | 作成日時：2021年3月22日 2時
