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壁に掛けられた時計の秒針が進む音がよく聞こえる。
あまりの静かさに呼吸することすら躊躇してしまう。
その沈黙を破ったのは海ちゃんだった。
「Aちゃん、もう一回抱き締めていい？」
「うん、いいよ」
今ここにあるあらゆる布が擦れ合って特有の音を奏でる。
海ちゃんに抱き締められもう一度胸に耳を押し付けた時、さっきよりも海ちゃんの鼓動が若干早い気がした。
するとまた布の擦れる音が聞こえ、今度は海ちゃんの瞳が私を捕まえる。
暗いけれどその暗さにもすっかり目が慣れ、その表情がいつもよりも大人っぽく、そして男性らしい。
「‥‥怖い？」
海ちゃんが私に"何が"怖いか聞いたのか、そんなの聞かなくても分かる。
それは海ちゃんの気遣いであり最終確認だ。
「怖くないよ」
「無理してない？」
「してない」
「‥‥‥‥好き、Aちゃん」
軽いものから深いものに徐々に変化していく口付け。
鼓膜に届く音は水っぽいものと、それから2人の吐息。
交わって溶けてしまいそうだと錯覚するほど、海ちゃんのキスは優しくて甘かった。
「痛かったら言ってね」と言う海ちゃんの表情の方がよっぽど苦しそうだと思う。
海ちゃんから伝わる律動に私はただただ身を任せ、"こんなにも幸せなことがあっていいのだろうか"と身体と声を震わせた。
ただただ甘くて永遠にも感じられる夜。
海ちゃんの腕の中、ありのままの姿で眠りについた。
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あさひ(プロフ) - まきこさん» まきこさんお久しぶりです！もう、本当、いつもでろでろに甘やかしてくれてありがとうございます（ ; ; ）笑 もっともっと2人の間で悩ましくなるような展開にできるように頑張りますね！こちらこそいつもありがとうございます(*＾＾*) (2021年3月25日 2時) (
レス) id: 5905b0feb8 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - 私実は海人くん可愛い弟くらいの気持ちでしか見たことなかったのに、あさひさんのお話読んだら全然アリになってしまいました(≧∀≦)でもここへ来て廉くんの健気さが、、どうなるのかなー！毎日めちゃくちゃ楽しみにしてます。いつもありがとうございます^ ^ (2021年3月24日 7時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさひ | 作成日時：2021年3月22日 2時
