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「えっちゃーん、こんにちは」
扉を開ける前に声を掛けるのがルーティンで、いつもえっちゃんはそれに反応してくれる。
それからいつもえっちゃんちにお邪魔するのだけど、今日は暫く待ってみても返答がない。
「えっちゃーん？Aですー。いない？」
またもや訪れる静寂。
流石に返事もないのに家に入るわけにも行かず、諦めて帰ろうとする。
すると
「よぉ、入りや」
ガラガラと扉を開けてひょっこりと廉くんが顔を出した。
「勝手に入ったらええのに」
「や、流石にそれは」
「毎日のように来てんねんからさ」
「親しき中にも礼儀ありって言うじゃないですか」
「しっかりしてんなぁ」
靴を揃えて上がりいつもの部屋に入ると、そこにもえっちゃんの姿は無かった。
「あれ、えっちゃんは？」
「ばあちゃん今洗濯物干しとるよ」
「ほー。あ、冷蔵庫開けていい？」
「どーぞどーぞ」
冷蔵庫を開け、3つのプリンを1番下の棚の左端に並べて置く。
「何や俺の分あらへんのかいな」
右耳のすぐ後ろで廉くんの高い声が響く。
思わず「ひゃっ」と小さく悲鳴を溢し振り返ると、少し腰をかがめて私の顔をじっと見る廉くん。
「何？何にびっくりしたん？」
「や、近くてちょっと‥‥」
「あー、ごめんごめん。俺よく"距離感がアホ"って言われんねん」
頭をぽりぽりと掻く廉くん。
その様子から今の行動に何の意味もないことが分かるけれど、こんな人にあの距離感をされたらそれだけで堕ちてしまう女の人がいるだろうなと思った。
それに海ちゃんにも思ったけれど、廉くんも人との距離の詰め方が上手。
やはり顔が整っているとコミュニケーション能力が上がるのかもしれない。
廉くんのことは何も知らないけれど、"罪な男"と言う言葉がぴったりなような気がする。
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あさひ(プロフ) - まきこさん» まきこさんまたお話できて嬉しいです♪いつもコメントして頂いて嬉しく思ってます！こちらこそありがとうございます(*＾＾*) (2021年3月4日 17時) (
レス) id: 5905b0feb8 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - 新作！嬉しいです^_^海ちゃんの人懐っこさが出ていてもう既に可愛いですね！毎回コメントしてごめんなさいー！あさひさんのお話大好きなので嬉しくて(^^)また楽しみが増えました！ありがとうございます(^^) (2021年3月4日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - ぽんさん» すみません、教えて頂き有難うございます！以後気をつけます！ (2021年3月4日 4時) (レス) id: 5905b0feb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさひ | 作成日時：2021年3月4日 4時
