Why？ ST ページ45
『サイアク』
シールドの新型兵器開発に向けての気が重くなる会議を終え、糖分が足りてないという脳の危険信号を受信してお菓子の自販機に直行したものの、肝心の財布を忘れるという失態を犯した。
マジでついてない
フューリーに企画書についてイタイとこ突かれるわ
トニーに僕のリアクターについて勉強不足だと言われるわ
プロジェクターの前で説明しようとして何も無いとこでつまずいて場の空気凍らせるわ…
マジでついてない
自販機に強めに頭を打ち付けて深い溜め息。これも今日で何度目だろう。
「幸せが逃げてしまうよ」
声と共に目の前の機械がピピッと音を立てる。
びっくりして振り向くと、先程まで同じ会議に居たスティーブロジャースで
『はっ！あっ、すいません』
へこへこしながら去ろうとするも大きな手に捕まる。
「何か欲しくてここに居たんじゃないのか？」
なんて優しい顔してコテンと頭を傾けるんだから、そりゃ女性は放っておかないよな。なんて思っていると「見すぎだよ」と笑われた。
『すいません…』
財布を鞄に入れっぱなしでしたなんて恥ずかしくて絶対言えない。
困り顔の私をチラリと見て、
「あー…どうしよう」
自分で買ったお菓子を見ながら同じく急に困り顔のキャプテン。
『どうかしました？』
「いやこれ、どう見てもチョコだよね？」
と私に見せてくる物は誰がどうみてもチョコレートバーだ。
『そうですね、チョコです』
「僕、これあまり好きじゃなかったなあ」
じゃあなぜ買ったんですか？と心の中で問いかけていると
「良かったら貰ってくれないかな？」
『え？』
「チョコ好きじゃなかった？A」
『まあ、好き、ですけど』
「良かった」
二コリと笑って空いている左手にそれを握らされる。
『えっと』
「じゃあ、また」
ポンと頭に手を乗せ微かに髪をくしゃっとして去っていくキャプテン。
ぽかんとしながらその背中を見つめていると、遅れて出てきたトニーに「おっと」と声を掛けられる。
『あっ、お疲れ様です』
「ああ。にしても、じいさんも大変だな」
『何です？』
「オロオロする姿を心配そうに見詰めたり、元気がないと励まして好きなお菓子まで買ってあげたり」
『話が見えないのですが』
「だろうな」
だから君は彼氏ができないんだと余計な一言を残して去るトニーを数分前の彼と重ねて
ああ！！と赤面しながら叫んだ私の声は２F上の彼まで届いたという。
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SHIN(プロフ) - 岡Ｐさん» リクエストありがとうございます。クリントのお話書かせていただきました。あっせんぶる�兇砲瓦兇い泙垢里任�手数ですが「小説の続編を見る」からお進みくださいませ。またリクエストございましたらいつでもお待ちしてます。 (11月27日 16時) (
レス) id: 863f965ba6 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - ありがとうございます。ホークアイ（クリント・バートン）のお話をお願いします。楽しみに待っています。 (11月22日 21時) (レス) id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
SHIN(プロフ) - 岡Ｐさん» コメント、ご感想ありがとうございます。もし書いてほしいキャラクターがいましたら遠慮なくリクエスト下さい^^ (11月15日 21時) (レス) id: d68ffb9f11 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。更新楽しみにしています。 (11月15日 20時) (レス) @page50 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - SHINさん» いやあああ！ホントですか！是非楽しみに待ってます！😆 (2023年3月31日 1時) (レス) @page16 id: 2803c5262c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHIN | 作成日時：2022年5月11日 13時
