押して、押して、引いて ST ページ34
『おはようスティーブ！今日は本部勤務？』
「っああ、おはようA。そうだよ、しばらく任務は無いんだ」
『本当？じゃあ今夜食事でも「すまないが予定があって！じゃあ...」
あーあ、今日も逃げられた。
初めてキャプテンを見た時からそれはもうその魅力に引き寄せられ、気付けば好きになっていた。
だから何とか仲良くなりたくて、しつこいくらい彼を見つけては声を掛け、ぐっと身を寄せたりして様子を伺っていた。
初めは彼も気前よく接してくれてたけど、段々引き攣った笑顔をするようになり
ついには私を見ると避けるようになった。
自覚はしてたし確かに距離の縮め方は下手だと思う。
この日、またいつものようにスティーブに逃げられてもう自分に嫌気が差した。
彼を困らせている。好かれるどころか嫌われている。
もうこんな事やめよう
翌日から彼を見掛けても踵を返し、
会話をする状況になっても最低限仕事の話しかせず、
偶然会っても素っ気なく挨拶し立ち去る日々を続けた。
様子が変だと気付いたナターシャとサムが色々探ってきたけど何でもないの一点張り。
彼を避けると今度は周りに迷惑が掛かるらしい。
ただ彼のことが好きなだけなのに。
『はあ...』
ブリーフィングルームで独り、大きく息を吐いた。
全く頭に入ってこない目の前の資料をじっとりと眺めて、また溜め息をつく。
すると扉が開いてスティーブが入って来た。
「早いね、では始めようか」
...え？
『え、この任務２人だけ？』
「そう、だけど？」
『あっそう...続けて』
これまた何てついてない。
ろくな会話のない会議が終わり、お疲れ様でしたと扉に手を掛けると
もう片方の手をぐっと後ろに引かれてよろけた。
『え...何』
「なぜ僕を避ける」
珍しく焦った様子のスティーブ
『避けて、ないよ』
「嘘だ」
『嘘じゃない』
「何で？」
『っ、離してください』
「僕を見ろ」
そう言った彼の眼差しは真剣で、何だか見ていられない
あの彼が自ら私なんかに近づいた事にもドキドキするしこのままいられなくて
『し、失礼します！』
手を振りほどいて出て行った。
『何なのあれ！意味わかんないし...』
後日サムから
「あいつ、君の事で頭がいっぱいだって困ってるみたいだぞ」
と聞いて
なるほど、
引いてみるのも良いものだなあ、と思った。
「やあバッキー！Aを見たかい？会いたいんだ」
One step closer BC→←私はスパイダーウーマン、あなたは？ Spider-Verse
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SHIN(プロフ) - 岡Ｐさん» リクエストありがとうございます。クリントのお話書かせていただきました。あっせんぶる�兇砲瓦兇い泙垢里任�手数ですが「小説の続編を見る」からお進みくださいませ。またリクエストございましたらいつでもお待ちしてます。 (11月27日 16時) (
レス) id: 863f965ba6 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - ありがとうございます。ホークアイ（クリント・バートン）のお話をお願いします。楽しみに待っています。 (11月22日 21時) (レス) id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
SHIN(プロフ) - 岡Ｐさん» コメント、ご感想ありがとうございます。もし書いてほしいキャラクターがいましたら遠慮なくリクエスト下さい^^ (11月15日 21時) (レス) id: d68ffb9f11 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。更新楽しみにしています。 (11月15日 20時) (レス) @page50 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - SHINさん» いやあああ！ホントですか！是非楽しみに待ってます！😆 (2023年3月31日 1時) (レス) @page16 id: 2803c5262c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHIN | 作成日時：2022年5月11日 13時
