テディベアよりも大きな愛を TN ページ12
「ここは通せません」
私の身体の半分以上は大きいテディベアのぬいぐるみを抱えた私の前に、
主の命は絶対だとエレベーターの前で頑として動かない無機質な用心棒。
『そこを退いてヴィジョン、このクマごと押し潰すよ』
テディベアの隙間からキッと睨み付ける。
「それは...トニー様も本望ではありませんね」
仕方ない、と道を譲った。
初めから退いてくれればいいものを、思ったより重いこのクマを一刻も早く送りつけた人物に返したいのだ。
ここアベンジャーズタワーは元はスタークタワーで、今はアベンジャーズとしてニューヨークを救った者に加え、ワンダとヴィジョンもここを利用して暮らしている。
向かおうとしているトニーの作業場はタワーのずっと上の方で、エレベーターを使っても少し時間がかかる。
やっとフロアに到着し、扉が開くなり
こちらに気づいたのか「うわお！」と奥から声がした。
『トニー！こういうのやめてって言ったでしょう！』
「やあダーリン、こういうのって？お気に召さなかったかなあ」
冗談ぽくケラケラ笑う彼に少し腹が立って、その場にテディベアを放り投げた。
「おいおい可哀想に、泣いてるぞ、えーんえーん痛いよーう」
ぬいぐるみの手を使ってそれっぽく泣き真似をしてみせるトニー。
『だいたい私達は付き合ってもいない！こういうプレゼントは困るの、あとダーリンなんて二度と呼ばないでよ』
私達は付き合っていない。しかし彼は初めて会った時からしつこく私に付きまとい、こういったプレゼントをたくさん送ってくるのだ。勝手に部屋に置かれてる事もあったし、何ならAは僕のものだと本部中に言いふらして回っていたこともあった。
その度に私はトニーに怒っていたが、さっきみたいに私をからかったり冗談を言ったりして真面目に取り合ってくれたことはなかった。
やめてほしいのだ。
やめてほしい、私は彼に期待をしてしまっている。
本気ではないと、面白おかしくやっているだけだとわかっていながら、こんな色気のない仕事をする私を女性として扱ってくれるトニーに。
わかっている、彼は遊んでるだけだと。
だから腹が立つし苦しくなる。
イヤなんだ。本当にやめてほしいのだ。
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SHIN(プロフ) - 岡Ｐさん» リクエストありがとうございます。クリントのお話書かせていただきました。あっせんぶる�兇砲瓦兇い泙垢里任�手数ですが「小説の続編を見る」からお進みくださいませ。またリクエストございましたらいつでもお待ちしてます。 (11月27日 16時) (
レス) id: 863f965ba6 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - ありがとうございます。ホークアイ（クリント・バートン）のお話をお願いします。楽しみに待っています。 (11月22日 21時) (レス) id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
SHIN(プロフ) - 岡Ｐさん» コメント、ご感想ありがとうございます。もし書いてほしいキャラクターがいましたら遠慮なくリクエスト下さい^^ (11月15日 21時) (レス) id: d68ffb9f11 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。更新楽しみにしています。 (11月15日 20時) (レス) @page50 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - SHINさん» いやあああ！ホントですか！是非楽しみに待ってます！😆 (2023年3月31日 1時) (レス) @page16 id: 2803c5262c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHIN | 作成日時：2022年5月11日 13時
