【東卍】バーチャルな君 【三途春千夜】【灰谷竜胆】

27話 ページ30

Aside


キッチンでお酒の準備してたらお水を零してしまい、拭いたり入れ直したりでちょっとだけ時間がかかってしまった。





『あのー、お酒入れてきま …… あァ …゛』




キッチンからリビングに向かい、私が見た光景は、







竜「おい三途、お前早く表出ろ！(超小声)」





春「はァ！？こっちのセリフだわ蛸！(超小声)」






何故か私のフィギュアケースに向けて2人が礼拝してる。え、何、この人達、フィギュアに礼拝するタイプの人達？





『あのぅ …… お酒、入れてきました……』




そう声をかけても、振り向かない。






竜「俺はお前がぐぅラーって認めねぇ！！」





春「可愛い源氏名(Twitter名)しといて何を言う！」




竜「お前もJKみたいなTwitter名(源氏名)しといて言える立場じゃねぇ！」





……え？この人達、まさかのリスナー？しかも結構過激な感じ？





……あ、そうだ。フィギュア屋さんに、樹桃真のフィギュアを綺麗にしてもらってまだケースに戻してなかった。入れなきゃ




※リアコそっちのけ





なんか礼拝してる命の恩人(ぐぅラーと思われし人達)をそっちのけにフィギュアケースに向かう。




2人は言い争いに夢中なのか、私のことはお構い無しに争ってる。




フィギュアケースを開け、ちょっとだけ空いてるスペースに樹桃真のフィギュアを置く。





竜「…………桃真様フィギュア！？」






フィギュアを置いたあと、紫の髪の人が此方を見る。樹桃真のフィギュアを見るなり、再び礼拝する。





春「お前！勝手に礼拝する……おい！」





そしてピンクの人は頭を押さえつけられ再び礼拝する。






『……まだ、樹桃真(お兄ちゃん)のこと好きでいてくれる人がいてよかった』





ただただ、私はそう思った

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