【東卍】バーチャルな君 【三途春千夜】【灰谷竜胆】

21話 ページ23

Aside



桃月A(145cm)



こう見えて21歳。お酒好き。フルーツ系の好き。21歳だから夜中コンビニ行っても許される。なんて美しき世の中なんでしょう。





エレベーターで1階まで降りて、フロントさんに一礼してから出て2秒の口ーンソに向かう…… はずだった。





2秒と言ったが、一旦エントランス出て別の入口に入らないとだから正確には5秒はかかる。




ドンッ




「あぁ？痛てーな餓鬼、家出か？」





しかし現実は非常。その5秒で歯車は狂うのだ。不覚にも、背の大きな男とぶつかった。






『あ、ごめんなさい……』






そう言い、口ーンソに入ろうとした時だった。





「おい、ごめんで済んだらこれいらねぇぞ？」




後頭部になにか押し付けられる。硬いようで、でも、真ん中辺りに窪みがある。





─────あ、これ、拳銃じゃん。





FPS配信で使ったことある。7.62x25mm トカレフ弾を使うことでお馴染み、ソ連生まれのトカレフTT-33じゃん(wiki調べ)




え、つまりこれは死ぬ寸前？ライブ告知したばかりなのに？




え、トカレフTT-33持ってるってことは反社？



.







.





────終わったと思った、その時だった。






「「俺のお隣(真下)をトカレフTT-33で撃ち抜こうとするなぁぁぁぁ！！！」」






この間エレベーターを一緒に乗った人と、階層を1つ間違えた人がトカレフTT-33を持ってた人を蹴り飛ばした。

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